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意外と知らない、失敗しないインタビューの「質問のコツ」と「事前準備」

2018年03月23日 08時00分更新

文●PLAN-B

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インタビューの仕方を知っていますか? 準備不足でインタビューに臨んでしまうと、うまく会話が進まなかったり、内容の薄い記事になってしまったりすることがあります。事前に準備するポイントと、質問のコツを紹介します。

近年、企業は顧客の課題の解決方法として商品紹介のみならず、さまざまな情報をコンテンツとして発信しています。数多くあるコンテンツのひとつに、インタビュー記事があります。

今回は、インタビューを実施する前に行うべき事前準備について解説します。

インタビューの心構え

自社のメディア(サイト)を運用していれば、一度は検討したことがあるかもしれないインタビューコンテンツ。いざ実施してみると「一問一答になってしまう」「当日に盛り上がったのはいいものの、後日になって記事を読むと内容が薄い」といった悩みや不満を持ったという方もいるかもしれません。

こうした悩みや不満は、インタビューする側だけでなく、インタビューを受けてくれる方(以下、インタビュイー)も同様です。

インタビューで大切にしたいことは、「目的」「準備」「感謝」の3つです。インタビューの目的を明確にした上で事前に準備をし、インタビュイーへの感謝を忘れずに臨むことが大切です。

当日に向けたリサーチは、どのようなことが必要か

インタビュイーのことを事前に調べずに取材することは、失礼にあたります。では、インタビュイーについて調べるにあたって、どの範囲まで調べる必要があるのでしょうか。私たちは、リサーチ段階で以下のポイントを押さえるようにしています。

01:現在の活動(仕事)内容を知る

従事している仕事は1つとは限らず、例えばどこかの協会や、ボランティアにも所属しているかもしれません。インタビュー対象となる活動だけでなく、相手の全体像をきちんと把握することが大切です。

02:経歴を把握する

どのような経歴を経て今に至るのかといった点や、過去のターニングポイントは、インタビュー項目としては重要な点の1つです。

03:出版物/Web記事を読む

本を出版している方やブログを書いている方が取材対象であれば、事前の情報収集が効率的に進むかもしれません。書籍やサイトにはインタビュイーの情報があふれているので、事前に目を通しておきましょう。

04:SNSを確認する

Facebook、Twitter、Instagramのアカウントが公開されていれば、最近の投稿をチェックしておくと話題につながるかもしれません。

05:過去のインタビュー記事を読む

過去に取材を受けている方であれば、その記事にも可能な限り目を通しておきましょう。情報が整理されてまとめられていることも多く、これから自分が作成する記事の切り口の参考になります。似た切り口や質問内容になってしまっては、インタビュイーは「過去の記事を読めば書いてあるのに」と感じ、読者も「どこかで聞いた話だな」と感じてしまうかもしれません。

06:最近のニュースを知る(会社・個人)

「イベントで登壇した」「本を出版した」などの個人的な内容から、「上場した」「資金調達した」などの会社に関する内容までを含めて、最近のニュースも押さえておくべきポイントの1つです。

07:事柄に対する意見やスタンスを知る

上記のポイントを調べる中で見えてくる部分ですが、「◯◯した」「◯◯だった」という事実だけでなく、どのような考え方を持っている方なのかを知っておくことも大切です。これは主に、本やブログ、SNS、過去のインタビュー記事などから見えてきます。

インタビュイーへの配慮

インタビュイーへの配慮として、記事全体像をイメージしてもらうことが大切です。可能な限り記事掲載のイメージや目的、コンテンツの案、質問事項が決まったら、事前にインタビュイーに共有しておきましょう。

インタビューの場は、たった1回きりです。「うっかり聞き忘れてしまった」ということがないよう、事前に質問内容も準備しておきます。

▼実施の取材内容の共有シート

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事前にさまざまな情報を伝えておくことで、「一緒に良いインタビューを作りましょう」という意識が相手にも生まれます。また、事前に質問を渡しておくことでインタビュイーは回答を考えることができ、より魅力的な話を伺うことが期待できます。

話しやすいインタビュー法

たとえ事前の準備が万全であったとしても、尋ね方に失礼があるとインタビュイーは話しづらくなるものです。そのため、話しやすい雰囲気作りも大切です。以下では、インタビューの際に話を広げる技術についてご紹介します。

オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン

質問には、大きく分けてオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンのふたつがあります。それぞれに特徴があるので、相手に合わせて使い分けると効果的です。

オープン・クエスチョンの使い方

相手に自由に答えてもらう質問です。(例、どう思いますか? / ○○はどうでしたか?)相手から多くの情報を引き出すことができ、深い話・イイ話を聞ける可能性が高くなります。なお、話が抽象的になり過ぎたり、相手が答えに窮する場合もあるので、使うタイミングを考える必要があります。

クローズド・クエスチョンの使い方

回答の範囲を限定した質問の仕方です。(例、○○は好きですか? / AとBどちらが好きですか?)相手の考えや事実を明確にしたいときに効果的で、内容も答えやすいものであるため、最初の雑談などにも使えます。ただし、こればかりだと話が広がりにくいので、多用は避けたほうがよいかもしれません。

「6W2H+時間軸」を意識して聞く

When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、Which(どちらが)、How(どのように)、How many(どれくらい) の「6W2H」に加えて、「過去・現在・未来」を意識すると、たくさんの質問が思い浮かびます。「過去」と「未来」の話は思い出したり考えたりする必要があるので、「現在」から切り込むことで相手も答えやすくなります。

まとめ

インタビュー前のリサーチから事前準備、インタビュー法についてご紹介しました。これらは話を広げるための技術として知っておいていただきたい項目ですが、併せて大切なのは「多くを知りたい」という姿勢です。

インタビュイーに対しては、忙しい中で時間を割いていただくことに対する感謝の気持ちをいだきつつ、ファンの姿勢で話を聞くことが大切です。

※この記事は「インタビュー記事制作で抑えるべき質問のコツと事前準備について」の転載です。
タイトルおよびリード文はWPJ編集部によるものです。

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