たまにゲームをしたり、重めの作業をしたりもするという人にオススメ
11万円台でMX150搭載の15.6型ノートPCが思ったよりお手頃で性能も上々
2018年03月23日 09時00分更新
エントリー向けのノートパソコンの大半は、控えめのスペックで用途が限られるものが多い。ただ、そういった状況でもたまにゲームをしたり、重めの作業をしたりもするといった需要もある。そのときだけスペック不足を我慢できるのであればいいが、頻度によっては辛いだけだ。そこでオススメしたいのが、ドスパラの15.6型「Critea VF-HEKS」。GPUにGeForce MX150を搭載し、基本構成で11万3378円と検討しやすいノートパソコンだ。
ごくごくスタンダードなドスパラ15.6型ノートパソコン
まずは外観からみていこう。重量は、15.6型のサイズ帯では比較的軽めの約1.83kg。ある程度の持ち運びは可能だが、およそ幅382×奥行256×高さ23.9mmというサイズなので、どちらかといえば家屋内での持ち運び向けで、たまに外に持っていく程度で考えておいた方がいい。
ディスプレーはノングレアタイプで、解像度は1920×1080ドット。蛍光灯などの映り込みは少なめ。動画を観る際のよさは光沢タイプに及ばないが、ある程度暗い部屋であればビジュアルの見え方についても申し分ない。
また、ディスプレーとキーボードの間にステレオスピーカーが用意されており、意外といい音が鳴る。ただ映画や音楽をしっかりと鑑賞するには弱いため、そういう場合はUSB接続のスピーカーを用意したい。Critea VF-HEKSはUSB 2.0端子×1、USB 3.0端子×2を備えているため、たとえばUSBオーディオを追加しても、外付けHDDやキーボードなどを取り付ける余裕がある。なお無線LANはIEEE802.11 ac/a/b/g/nに準拠しており、Bluetooth 4.2にも対応している。
キーボードはテンキー付きフルサイズで、スタンダードなレイアウトに近い。ややガタツキが気になるものの、クセのないキーホードだ。そのため、デスクトップに慣れている場合は、あまり違和感なくシフトできるだろう。またほかの15.6型ノートパソコンからCritea VF-HEKSに変更を考える場合も同様で、馴染むまでの時間は短く済む人が多いハズ。
ただ、唯一気になるのは右Shiftキー周辺のレイアウトが窮屈という点。ここら辺は好みにもよるので、キーの配列や実際の打鍵感が気になる人は、ドスパラ実店舗でフィーリングテストをしてほしい。
設置については、GPUを搭載し本体背部より排気するため、排気口周辺に物があると冷却性能が損なわれてしまい、本来のパフォーマンスを出せなくなる可能性が高くなる。設置スペースに余裕があるか、背部に空間を確保できるのかは事前に確認しておきたい。
騒音はCore i7-8550UとNVIDIA GeForce MX150を搭載しながらも、高い負荷が続かない限りは静かなもので、価格帯からするとがんばっているといえる。価格をおさえるための部分はたしかにあるが、性能を極力犠牲にしていないため、ノートパソコンが必要なのであれば、まずCritea VF-HEKSを候補に入れてもいい。次回で触れるが、ベンチマークベースの結果からも、価格と性能のバランスがいい感じのノートパソコンだと思う。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | Critea VF-HEKS |
CPU | Core i7-8550U(1.8GHz) |
グラフィックス | GeForce MX150 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 250GB SSD |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、HDMI端子、マイク入力/ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅382×奥行256×高さ23.9mm/約1.83kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |