中国のハイセンス傘下で、大画面テレビ「レグザ」を手掛ける東芝映像ソリューションは3月22日、12月1日に開始される4K放送についての対応について説明会を開催した。
今回は具体的な製品の発表はないが、4K放送についての対応を競合他社に先駆けて表明している。
まず、今年の秋ごろを目標に4K放送用外付けチューナーを発売する。価格は5万円を切るぐらい、とのこと。
8K放送には対応せず、4K放送のみの対応となる。シングルチューナーで、USB外付けHDDを増設することで4K番組の録画が可能。ダビング10に対応し、2TBの容量なら88時間分保存できるという。
当然ながらチューナーは4K解像度、BT.2020の色域、HDR(HLG)に対応しており、これらに対応するテレビであれば完全な形で視聴が可能。同社のテレビでは有機ELテレビの「X910」や、「Z810X」「BZ710X」「M510X」といった新しい液晶テレビは対応する。
それ以外のテレビについても、HD解像度やBT.709の色域、SDRでの出力に対応しているため、接続機器に応じた信号で表示ができる。
このあたりについては、同社がこれまで発売した4Kテレビについての詳細な対応表も公開した。
外付けチューナーさえ用意すれば4K放送の視聴は可能
なお、4K放送は現在のアンテナ設備でもNHKやBS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、BS日テレの6チャンネルについては受信が可能で、テレビやアンテナ設備を刷新しなくても、このチューナーさえ増設すれば「4K番組を視聴することは可能」としている。
もちろん、4Kチューナー内蔵テレビも現在開発中とのことで、時期は未定だが発売するとのこと。8K対応テレビについては現在のところ製品化の予定はないようだ。