イベントシーンとゲームプレーがシームレスにつながるのがスゴイ

豪快アクションや息子との連携が面白い『ゴッド・オブ・ウォー』を先行プレー

2018年03月20日 16時00分更新

文● 八尋/ASCII

『ゴッド・オブ・ウォー』を一足早くプレーしてきた!

 4月20日に、PlayStation 4向けタイトル『ゴッド・オブ・ウォー』が発売される。『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは、2005年にPlayStation 2用ソフト『ゴッド・オブ・ウォー』が登場し、『ゴッド・オブ・ウォーII』『ゴッド・オブ・ウォーIII』が続編として発売された。本作は、その続きを描く完全新作となる。今回は日本初という体験会に参加してきたので、ファーストインプレッションなどを紹介する。

親子の絆がテーマ

本作のテーマは「親子の絆」

 新しい物語が始まる『ゴッド・オブ・ウォー』。従来シリーズでは、ギリシャ神話を舞台とした強大な神々とのバトルが繰り広げられたが、その目的は復讐だった。本作は、北欧神話に舞台を移し、復讐ではなく親子の絆が描かれる。

本作の舞台は、北欧神話

 前作からだいぶ月日がたち、主人公クレイトスはある女性との間に生まれた息子アトレウスと共に暮らしている。クレイトスの妻、アトレウスの母親の死から物語は始まり、「世界で一番高い山から遺灰をまいてほしい」という遺言を実現するために、クレイトスとアトレウスは冒険に出ることになる。

クレイトス

クレイトスの息子のアトレウス

 前述したように、本作のテーマはクレイトスとアトレウスの親子の絆だが、もう1つテーマがある。“成長”だ。アトレウスは、最初は神の血を継いでいることは知らず、父親であるクレイトスに戦いについて教えてもらいながら、神としての成長を遂げていく。一方クレイトスは、息子であるアトレウスに過酷な環境で生き抜く戦い方を教えようとするが、長い間戦いの渦中にいたクレイトスは、父親としては未熟で、父親らしい伝え方というのがわからない。ともに時間を過ごしていく中で、父親として成長していくクレイトスや2人の心境の変化などにも注目だ。

クレイトスは戦いの神だが、父親としては未熟

クレイトスとアトレウスの連携がカギとなる戦闘

本作では視点がキャラクター背面からの追従型に、武器は手元に自在に戻ってくる斧になった

 本作はゲームシステムを一新。視点は、従来の見下ろし俯瞰からキャラクター背面からの追従型に変更され、メインの武器は手元に自在に戻ってくる“斧”となる。斧は敵を直接攻撃したり、投げたりして攻撃できるほか、謎解きなどでも必要になってくる。なお、この斧はクレイトスが妻から譲り受けたもので、物語が進めるとなぜ受け取ったかが語られるという。

 そして、本作で重要となってくるのが、弓やナイフを使って攻撃するアトレウスとの連携。敵と戦っている最中に、アトレウスに攻撃を指示でき、敵の注意をそらしたりできる。実際にプレーしているときも、敵に囲まれるシーンがあり、うまく連携して敵の注意を引き付けないとやられてしまう! というときがたびたびあった。

とくに複数の敵がいるときは息子アトレウスとの連携が重要

 過酷な旅の中で2人は成長し、多様なスキルを習得すれば、プレーヤーごとの戦闘スタイルが確立できるという。また、武器や防具も散策して素材を集めれば強化が可能。武器にはスロットがあり、特殊効果を付与することもできる。

クレイトス、アトレウスともに多様なスキルを習得できる

 そのほか、R3とL3を同時に押すと力が解放する「スパルタン・レイジ」が使用できる。スパルタン・レイジは、通常より強力な攻撃が可能なほか体力も回復する。1度使うと一定時間使用できなくなるので、いざというときに使うようにとっておいた方がいいかもしれない。

ピンチのときやあと少しで敵を倒せるときなど、ここぞというタイミングでスパルタン・レイジを使用しよう

 操作は、思っていた以上にサクサク攻撃できて、連続技も気持ちいい。加えてある程度攻撃すると、敵に赤い丸が表示される。その敵の前でR3を押すと、豪快なフィニッシュムーブが可能。うまく連携できてクレイトスが敵を力の限りなぎ倒すさまは爽快だ。

フィニッシュムーブでとどめをさそう

 ただし、サクサク攻撃できるからといってむやみやたらと敵に突っ込んでいくと、すぐにダメージを負ってしまう。背中側に敵がいると矢印が表示され、攻撃してくる際は赤くなるので、その矢印をしっかりと確認しながら、攻撃をよけたり防御したりと立ち回る必要がある。サクサクと簡単に敵を倒せる攻撃と、立ち回りが必要な守備の動きにより、絶妙な難易度になっていると感じた。

巨大な敵や遠くから遠隔攻撃してくる敵もいる

これはすごい!
イベントシーンとゲームプレーがシームレスでつながる

 本作をプレーしていてすごいと感じた点はほかにもある。イベントシーンからゲームプレーへの移行がシームレスであるという点だ。体験したある場面では、イベントシーンからまったく違和感なくゲームプレー時のアングルに戻り、戦闘が始まった。戦闘である程度どダメージを与えると、さらにそこから違和感なくイベントシーンに入る。この没入感はあまり経験したことがなく、結構驚いた。

 本作は、今までの作品の中では1番ボリュームがあり、個人差はあるがサイドミッションを含めてだいたい25時間~35時間程度とのことだ。ただ、アイテムの収集や散策などのやり込み要素は多く、世界観にドップリ浸かりたいという人にも満足のいくボリュームになっているのではないだろうか。

試遊している間にも、謎を解かないと進めない部分も結構あった

宝箱など、探さないと見つからないアイテムも多く存在する

 ストーリー、システム、世界観と新たな要素が加わりつつ、従来作品の続編でもある『ゴッド・オブ・ウォー』。シリーズのファンの方はもちろん、今まで遊んだことがないという人も豪快な爽快アクションはきっと存分に楽しめるはずだ。4月20日に発売予定なので、ぜひ『ゴッド・オブ・ウォー』の世界に飛び込んでみてほしい。

作品情報

タイトル:ゴッド・オブ・ウォー
発売日:4月20日
価格:パッケージ版 6900円(税別)、ダウンロード版 7452円(税込)、デジタルデラックス版 7900円(税別)
ジャンル:アクションアドベンチャー
フォーマット:PlayStation 4
CERO:Z(18才以上のみ対象)
プレーヤー:1人

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