シルバーの外側とブラック&ノクターンブルーの内側、どこでも違和感なく使えるデザイン
10万円以下でも高い質感、デル13.3型ノートPCは堅牢で持ち運びもグッド
2018年03月12日 09時00分更新
デルの「Vostro」シリーズは、手頃な価格と信頼性の高さを両立したビジネス向けパソコンブランド。そのラインアップに13.3型ノートパソコン「New Vostro 13 5000」が追加された。第8世代Coreプロセッサーやアルミ筐体を採用しながら、最小構成時に9万2320円(クーポン利用時、3月12日現在)と10万円を切るリーズナブルな価格を実現している。今回、New Vostro 13 5000の実機を試せたので、実際の使い勝手やパフォーマンスを2回にわたって紹介していこう。
剛性の高い金属筐体を採用
Vostroシリーズは、デスクトップとノートの両方でラインアップが展開されているが、ノートの方はリーズナブルな「Vostro 3000」、パフォーマンスを追求した「Vostro 5000」、プロフェッショナル向けの「Vostro 7000」の3シリーズが用意されている。今回試したVistro 5000シリーズのNew Vostro 13 5000は、パフォーマンスと価格を両立したモデルだ。
製品を手にして、まず印象に残るのがその質感の高さ。ボディーにアルミ素材を採用しており、薄型軽量なのに剛性が高く持ち運んでいても安心感がある。アルミの表面は梨地仕上げのような加工が施されており、さらっとした手触り。素手でペタペタ触っても指紋や汚れが目立ちにくくなっているのがありがたい。
ボディカラーはシルバーとローズゴールドの2色。試用機はシルバーだが、光の当たり具合によってはダークグレーにも見える落ち着いた色合いのため、濃いめの色のスーツを着て使用していても違和感はない。ビジネスでもプライベートでも、シーンを問わず利用できそうだ。
New Vostro 13 5000の本体サイズは、およそ幅323.9×奥行き219.9×高さ15.8~17.55mm、重量は約1.410kg(実測では1.367kg)。とても小型軽量というわけではないが、気軽にカバンに入れて持ち運びできるサイズだ。実際にブリーフケースに入れて持ち運んでみたが、天板や底面がフラットなうえ四隅が適度に丸まっているため、出し入れしやすくカバンの中での納まりもよかった。
ちなみに、ACアダプターも小型で160g(電源コードを含めると262g)と軽量。これなら、出張や旅行の際も本体と一緒に気軽に持ち運びできそうだ。
New Vostro 13 5000のインターフェースは、本体右側面にMicro SDカードリーダー、USB 3.1端子×2、ノーブル・ロック・スロットを、本体左側面に電源ジャック、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、オーディオジャックを搭載している。また、ディスプレー上部には720pのウェブカメラが内蔵されている。
ビジネスシーンで使用する機会の多いポートが一通りそろっているのは評価できる。とくに標準タイプ(Type-A)のUSB端子を2基搭載しているのはうれしい。HDMI端子やMicro SDカードリーダーも装備しているので、出先でプロジェクターにつなげたり、スマホのデータを読み込んだりする際に、アダプターやカードリーダーを別途用意しなくても済むのもありがたい。
シンプルながら使いやすいノートパソコン
本体内面のディスプレー周辺やキーボードはブラック、キーボードベゼルやパームレスト、タッチパッドはブラックに近いブルー(ノクターンブルー)が基調になっている。ノクターンブルーは、見る角度や光の当たり具合によってはブラックにも見える濃い紺で、非常に落ち着いた雰囲気の色だ。
ディスプレーのベゼル幅は約14mm。最近は10mmを切るような狭額縁デザインがトレンドになりつつあるので、ちょっと物足りない感じはするが、ビジネスノートとしてはベゼル幅が細めな方。ちなみに、このベゼル部分は表面がマットで映り込みがないため、操作時に気が散らず、ディスプレーの画面に集中しやすくなっている。
ディスプレーはIPS方式で1920×1080ドット。光沢パネルではなく非光沢パネルを採用しているので映り込みが少なく、明るい照明下や日中の屋外でも画面が観やすい。ちなみに、ディスプレーは135度ほどまで開ける。ちょうど膝の上に置いたときに画面が見やすい角度だ。実際にディスプレーを最大に開いた状態で作業してみたが、ベゼル部分を指で押しても後ろに倒れず安定しており、画面内容も見やすく操作しやすかった。
New Vostro 13 5000のキーボードは標準的な日本語配列で、キーピッチは約19mmとフルキーボード並みでタイピングしやすい。キーストロークは、計測してみたところ1mmちょっとと浅めだったが、クリック感はしっかりあるので思ったほど打ちにくくはない。むしろ軽い力で入力できるため、長時間使っていても手の疲れは少なかった。
タッチパッドは、クリックボタン一体型。表面がザラッとしており、手を洗った直後の湿った指先や、汗ばんだ指先でもスムーズに操作できる。精度も高く、ドラッグ&ドロップやテキスト選択、細かいカーソル移動などの操作がやりやすいのも好印象だ。
オプションになるが、電源ボタン上に指紋認証リーダーを搭載可能だ。Windows Helloと組み合わせて使えば電源ボタンに指をあてるだけでログインできるのはとても便利。直販のCTOなら1000円で機能を追加できるので、出先でノートを使用する機会が多い場合は検討してみるといいだろう。
ビジネスノートに求められる使いやすさやシンプルさ、剛健さを備えたNew Vostro 13 5000。今回は、外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はその気になるパフォーマンスをチェックしていこう。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | New Vostro 13 5000(プレミアム) |
CPU | Core i5-8250U(1.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.1端子×2、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、microSDカードリーダー、ヘッドセット/マイクコンボジャック、ノーブル・ロック・セキュリティースロット |
サイズ/重量 | およそ幅323.9×奥行き219.9×高さ15.8~17.55mm/約1.41kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |