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外に持ち運んで使える駆動時間も魅力

10万円以下でもパワフル、4コアCPUで持ち運びOKなノートPCで快適作業

2018年03月17日 10時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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デルの「New Vostro 13 5000」

 アルミ素材を採用した剛性の高い筐体と、洗練されたデザインが印象的なデルの13.3型ノートパソコン「New Vostro 13 5000」(関連記事)。最小構成のモデルは、クーポンを利用すると10%引きの9万2320円(3月7日現在)。フルHD(1920×1080ドット)のIPSディスプレーや第8世代Coreプロセッサーを搭載しながら、10万円台で購入できる高いコストパフォーマンスが大きな特徴だ。

 今回はベンチマーク結果を交えながら、New Vostro 13 5000の気になる性能をチェックしていこう。

4コア8スレッドの第8世代Coreプロセッサーを搭載

 New Vostro 13 5000は、搭載するCPUやメモリー、ストレージ容量の違いによって3モデルが用意されている。各モデルのおもなスペックは次の表の通りだ。

New Vostro 13 5000のラインアップ
モデル プレミアム(SSD搭載) プレミアム(大容量メモリ・SSD搭載) プラチナ
CPU Core i5-8250U Core i7-8550U
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620 AMD Radeon 530グラフィックス
メモリー 4GB 8GB
ストレージ 256GB SSD 512GB SSD

 いずれも第8世代Coreプロセッサーを搭載しているが、「プレミアム」2モデルはCore i5-8250U(1.60GHz/最大3.4GHz)を、「プラチナ」はCore i7-8550U(1.80GHz/最大4.0GHz)と単体GPUのAMD Radeon 530グラフィックスを採用しているのがポイント。今回試したのはそのうち、もっともベーシックな「プレミアム(SSD搭載)」モデルだ。

 New Vostro 13 5000(プレミアム)が搭載するCore i5-8250Uは、コア数が前世代から倍増して、4コア8スレッドになっている。マルチスレッド処理を必要とするシーンでパフォーマンスが大幅に向上しているのが特徴だ。そこでベンチマークソフトを実行して、パフォーマンスをチェックしてみた。

CPUは4コア8スレッドの第8世代Core i5-8250Uが搭載されている

 まず、「CINEBENCH R15」のマルチコアテストを試したところ、CPUのスコアが634cbとなった。前世代のCore i5-7200Uが320cb前後なので、スコアがほぼ倍増している。「Passmark」も実行してみたところ、「CPU Mark」が7592という結果になった。こちらも前世代のCore i5-7200Uよりスコアが大きく向上している。

CINEBENCH R15では、CPUが634cbとなった

 次にパソコンの総合的なパフォーマンスを計測するため、「PCMark 8」を実行してみたところ、スコアが3442となった。また「PCMark 10」では、3344というスコアになった。

PassmarkのCPU Markは7592という結果になった

 PCMark 10のスコアの詳細を見ると、マシンの基本性能を示す「Essentials」で6744、ビジネスアプリの性能を示す「Productivity」で5298と、いずれも快適さの目安となる5000を超えている。ウェブ閲覧やOffice文書作成のような日常的な使い方なら、ストレスを感じず快適にこなせるだろう。

PCMark 8 Home Acceleratedの結果

PCMark 10の結果

 続いて、グラフィックス性能もチェックして見た。まず、「3DMark」を試してみたところ、次の結果になった。

GPUは、統合型グラフィックスのインテル UHD グラフィックス 620が搭載されている

 ミドルレンジ向けのテスト「Sky Diver」は3096、「Cloud Gate」が7311という結果。同じCore i5-8250Uを搭載する同クラスのノートと比べるとわずかに低めのスコアだが、今回試したモデルのメモリー搭載容量が4GBと少なめなのが一因と考えられる(CPU内蔵グラフィックスの場合は、メインメモリーの一部をVRAMとして使用するため)。

3DMarkでは、Sky Diverで3096というスコアになった

3DMarkスコア
Fire Strike 822
Sky Diver 3096
Cloud Gate 7311
Ice Storm Extreme 40966
Ice Storm 57034

 そこでゲーム系のベンチマークもいくつか試してみた。まず「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」は次のようになった。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51の結果

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51の結果
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1280×720 8208 とても快適
標準品質 1280×720 7467 とても快適
最高品質 1280×720 6479 快適
低品質 1920×1080 4349 普通
標準品質 1920×1080 3863 普通
最高品質 1920×1080 2852 やや重い

 同様に「FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」も試してみた。

FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編の結果

FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
解像度 品質 スコア 評価
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) 4570 快適
1280×720ドット 高品質(ノートPC) 2585 やや快適
1280×720ドット 最高品質 1994 設定変更を推奨
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 2296 普通
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 1269 設定変更が必要
1920×1080ドット 最高品質 994 動作困難

 いずれも1280×720ドットならそこそこ快適に遊べそうだが、フルHDだとカクついてキャラクターの動きが少しぎこちなくなってしまう。メインメモリーが8GBの「プレミアムモデル(大容量メモリー・SSD搭載)」なら、VRAMの割り当てが増えるため、もう少しスコアは上がると考えられる。

出先で積極的に活用したいモバイルノート

 外回りの多いビジネスユーザーや出先で積極的にモバイルノートを活用したいユーザーの場合、バッテリー駆動時間も気になる要素だろう。New Vostro 13 5000(プレミアム)の場合、公称値では最大約10時間となっているが、実際どのくらい持つのだろうか。

 バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってバッテリー駆動時間を計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのウェブ巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

BBenchによるバッテリー駆動時間結果
電源プラン 画面の明るさ 駆動時間
省電力 40% 7時間10分

 公称値には少し届かなかったが、おおよそ7時間程度の駆動が可能だった。出先で文書やメールを作成したり、ウェブブラウジングで調べものをしたりするには十分な長さだ。ちなみに、本機の場合はACアダプターも小型・軽量なので、一緒に持ち歩いてもそれほど負担にならない。出張や旅行の際も気軽に持ち運べるのはありがたい。

洗練されたデザインとコストパフォーマンスのよさが魅力的だ

 ウェブブラウジングやメール、ビジネス文書の作成がメインなら性能的にも十分なので、コストパフォーマンス的にも魅力的なモデルといえるだろう。ただし、搭載メモリー容量が4GBとそれほど余裕があるわけではないので、写真編集や映像編集などが必要になる機会が多い場合は、上位モデルも検討するのもありだろう。メモリー量が倍のプレミアムモデル(大容量メモリー・SSD搭載)や、単体GPU搭載のプレミアムモデル(プラチナモデル)も比較的リーズナブルな価格なので、目的や利用シーンに合わせて選んでみてほしい。

試用機の主なスペック
機種名 New Vostro 13 5000(プレミアム)
CPU Core i5-8250U(1.6GHz)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620
メモリー 4GB
ストレージ 256GB SSD
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、microSDカードリーダー、ヘッドセット/マイクコンボジャック、ノーブル・ロック・セキュリティースロット
サイズ/重量 およそ幅323.9×奥行き219.9×高さ15.8~17.55mm/約1.41kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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