JTB・ナビタイム・日本MS、訪日外国人旅行者向けアプリ「JAPAN Trip Navigator」を共同開発
Azureを基盤にクラウドAIを実装した「ボット」が外国人旅行者を観光案内
2018年03月05日 12時00分更新
JTB、ナビタイムジャパン、日本マイクロソフトは、訪日外国人旅行者向けのスマートフォンアプリ「JAPAN Trip Navigator」を共同開発した。2018年2月22日にiOS版の提供を開始。3月中にAndroid版の提供を開始する。アプリの利用は無料。
JAPAN Trip Navigatorは、Microsoft Azureを基盤に、JTBが提供する国内各地の観光スポット情報、およびナビタイムジャパンの移動経路情報を使った「観光スポット情報提供」機能と「観光モデルプラン提供」機能、マイクロソフトのクラウドAI API「Cognitive Services」とボット開発フレームワーク「Microsoft Bot Framework」を使った英語チャットボットによる「Assistant機能」を提供する。
「観光スポット情報提供」機能では、JTBが提供する3600件以上の「るるぶ観光スポット情報」を使って、観光施設の営業時間や現地の様子などを英語で提供する。ナビタイムジャパンの訪日外国人旅行者向けナビゲーションアプリ「NAVITIME for Japan Travel」と連携し、スポットまでの詳細な移動経路を検索できる。レストランやホテルなどの予約可能なスポットでは、アプリからるるぶの予約サイトへ遷移できるようになっている。
「観光モデルプラン提供」機能では、札幌、東京、京都・大阪、福岡、沖縄の5エリアで、おすすめの観光モデルプランを100通り以上用意し、各プランについてスポット情報や所要時間、移動経路などの情報を提供する。モデルプランは、行きたいスポットを新規追加したり、あらかじめ含まれているスポットを削除したりといったように自由に編集可能で、編集後のプランについても所要時間や移動経路を再計算して提示する。
「Assistant機能」は、巫女のキャラクター「MIKO」のボットがアプリに常駐し、ユーザーの利用状況に応じた呼びかけ(ユーザーの興味に応じて近くのおすすめスポットを教えるなど)を行う。MIKOにチャットで質問することで、観光スポットの検索や、移動中の困りごとについて回答を得ることもできる。
また、MIKOのチャットスレッドに建物や食事の画像をアップロードすると、Cognitive Servicesの画像認識AIを使って建物や食事メニューを認識し、その建物にまつわる情報や、その食事メニューが食べられる飲食店の情報を調べることができる。
JTBでは、海外に展開する508店舗に日本旅行の相談にきた個人旅行者や、国内の主要空港などにあるツーリストインフォメーションを訪れた外国人の個人旅行者に対して、同アプリを提案していく。アプリをダウンロードすることで無料Wi-Fiが使えるサービスを用意し、ダウンロードを促すという。