バンダイナムコエンターテインメントは、同社が運営する新宿・歌舞伎町にある「VR ZONE SHINJUKU」にて、3月9日より新たなVRアクティビティ「大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー」(以下、ギャラガフィーバー)の稼働を開始する。
ギャラガフィーバーは今年1月に既報のCES 2018にて発表されたHTCの「VIVE Pro」を、商業施設で初めて採用したVRアクティビティとなる。VIVE Proは解像度が2880×1600ドットの615ppiとなり、すでに発売している従来の「VIVE」の418ppiよりも78%向上し、より高精細な映像が楽しめる。
稼働前のメディア向け先行体験会では、「VR ZONE SHINJUKU」にてHTC Nippon VIVE セールスマネージャーの西川美優氏より、VIVE Proの説明が行なわれた。
現行の「VIVE」から解像度が約78%向上
VIVE Proは、現行のVIVEでもう少し解像度が欲しいという要望があったため、高解像度化を行なったという。高解像度化したことで、ピクセル表示の際に細かい線が表示される、いわゆる網目感(Screen door effect)を低減。特に彩度にかかわる技術を追加してはいないが、網目がほぼなくなったことで、色がキレイに見える、体験した人は黒がより黒に見える、発色が良くなったと言う人もいたという。
ヘッドホンはハイレゾ対応に
もうひとつの特徴として「音」を挙げている。従来のVIVEは標準ではイヤホンジャックにイヤホンまたはヘッドホンを接続、オプションで別途購入できる「Vive デラックス オーディオストラップ」(実売1万2500円前後)を利用するものだったが、VIVE Proは標準でハイレゾ対応のヘッドホンを備える。
この標準ヘッドホンは同社の開発チームによると300~400ドル、日本円で約3~4万円相当のヘッドホンと同じくらいの機能を持つとのこと。ノイズキャンセル機能こそないが、内蔵アンプを搭載するため大音量の音を響かせることが可能。「VR ZONE SHINJUKU」のようなほかのコンテンツの音が響くアミューズメント施設でも、体験するコンテンツの音を明瞭に楽しめるようだ。
また、3Dサウンドと通話モード用のSDKも用意され、SDKを組み込むことで、たとえば後ろから銃で撃たれるシーンなどでは、明確に後ろから音が聞こえることになるとのこと。
加えて、従来のVIVEではヘッドセットの下部にひとつ備えていたマイクが2つに増えたことで、ノイズキャンセル機能に対応。そのため、より体験者の声が拾いやすくなり、より快適にボイスチャットなどが行なえるようになるようだ。