まんまる顔やおなかがふくふくな俗世の猫
さて、そもそも一度ちゃんと訪問してみたかった寺院なので散策……してると、10mほど向こうをキジトラがとことこと横切り、本堂の階段を上っていったのが見えた。
さてどこにいるのかなとあとを追っていくと、日向にちょこんと座って海外からの観光客に撫でられてる。
写真を撮っていいかと(拙い英語で)話しかけると、どうぞどうぞと立ち上がって避けてくれた。「この猫は病気ね」と(英語で)いう。きれいな発音の英語だった。フランス語なまりな気もするけど、よくわからない。
そもそも私は日本語以外はダメなのだ。
そのキジトラをよく見ると、ちょっと鼻水を垂らしてる。きっとそれで「sick」といったのだろう。
それが前ページの冒頭写真猫。
世話をしてくれる人がいる地域猫とはいえ、外猫はどうしても病気になりやすいから。
さて猫と遊んだり史跡をめぐったりしてたらあっという間に日が傾いてきて、冬のいいところは猫が日向に来てくれるところ、冬の悪いところは日がはやくかげること。
そろそろ帰るかと階段を降りて(斜面の昼寝猫はまだ昼寝してた)山門を抜けようと思うと、とことこ歩いてくるヤツが。
15時を過ぎると昼寝してた猫たちも起きはじめるのだ。
こっちへ向かって歩いてくる猫の顔にちゃんとフォーカスを合わせ続けられるかテストをしろといわれてるようなので、AF-Cモードにして連写してみる。
うむ。ちゃんと顔にフォーカスを合わせ続けてくれた。さすがだ。
さてこの猫、本堂近くで出会った猫に比べて顔も身体も丸い!
俗世間に近い場所にいる分、いいものを食べてるに違いない。
最後に出会ったチャトラなんて横から見るとこんなである。
めちゃ重そう。ほぼシャコタン状態。
さてさて話はカメラに戻る。
猫撮影という観点において、α7シリーズはAF回りの操作系に不満があったのだが、α7RIIIでAF用スティックを搭載したり、タッチAFが使えるようになったことで解消されちゃったのである。
AFも速くなったのである。しかも、24-105mmなんていう日常猫撮りに便利なレンズまで出ちゃったのである。
というわけで、欲しくなってしまって困ってる今日この頃なのである。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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