電通は、講談社が台湾「Brogent Technologies Inc.」(BGT)と合弁で2016年8月に設立した、ライド型VR企画・プロデュース会社「Brogent Japan Entertainment」(BJE)に資本参加したことを発表した。
BGTはライド型VRアトラクション機器の開発・製造を手がけるメーカー。2011年に台湾株式上場を果たしている。同社が提供するライド型VR機器(BGTマシン)は、一度に多人数のユーザーを搭乗させることが可能。コスト面からも経済的であり、使用するソフト(映像+プラットフォーム駆動のプログラム)も簡単なパソコン操作で差し替えることができるとのこと。
講談社はBGTマシンの日本市場への導入を支援しつつ、同社が管理する漫画やアニメーションなどのコンテンツを使用した、BGTマシン用VRソフトの開発を手がけている。
今回の資本参加で、電通の有するソフト開発力および営業ネットワークと、講談社が有する幅広いコンテンツホルダーのネットワークを結合。BGTマシンの新たな導入企業を見いだし、ライド型VR事業の拡大を図るとしている。
今後、電通と講談社は、国内外の優良なコンテンツを活用したBJEのVRソフト開発や、海外を含むアミューズメントパーク運営事業者、ショッピングモールなどを運営するリテール事業者に対するBGTマシンの紹介業務を支援していく。また、それらの事業者によるマーケティング活動を支援していくとのこと。
「i-Ride」は、高さ19メートル、幅22メートルの大型スクリーンに映像が映し出される。映像に連動し、1台10人が横一列に並ぶ座席が動き、浮遊感や疾走感が味わえるという。
「Q-Ride」は、「i-Ride」の技術を活用した新型ライド。ユーザーが装着するヘッドマウントディスプレーに連動して、1台12人を乗せた座席がスピーディーかつスムーズに動くことが特徴としている。