簡単で効果大! USBとLANの口を塞いで悪用防止
LAN関連は「PTC-LP6BU3」「PTC-LCL」「PTC-LPL」の3つ、USB関連は「PUP-PLS」。
PTC-LP6BU3はロック機能の付いたLANケーブル(3m)。物理的に鍵をかけることで、鍵なしでは着脱できないLANケーブルにできる。たとえば、モデムとLANケーブル、PCをセットにして完全にロックしてしまいたい場合に向く。資料館や博物館、そのほかの展示スペースや、イベントでの常設PCに最適だ。個人利用では、Bさんのケースのように、個人ごとにLANケーブルが割り当てられている場合に、モデムとケーブル、PCを固定する場合などに便利だろう。
PTC-LPLとPTC-LCLはそれぞれ、空いたケーブルと端子をロックする目的で使う。PTC-LCLはLANケーブルの先に装着して鍵をかける製品、PTC-LPLはLANポートに差し込んで鍵をかける製品だ。
常設のPCを撤去して、一時的にLANケーブルがむき出しになっている状態では、簡単に他のPCを接続し、回線を利用できてしまう。PTC-LCLを装着しておけば、LANの不正利用は防ぎやすいはず。
だが、もっと強力なロックはPTC-LPLのほうだろう。こちらはLAN端子を塞いでしまう製品なので、使わないLAN端子全てに装着しておけば、まずインターネット環境が不正に利用されることはない(考えられるのは、モデムごと持ち込まれた場合だが、引き込み端子とモデムの接続にPTC-LP6BU3を利用すれば完璧だ)。
さらに、USB端子もロックしてしまえば、USB端子からのデータ流出やマルウェア感染も防げるため安心だ。PUP-PLSは、USBメモリー状の本体に、USBケーブルをふさぐためのパーツが付いており、USB端子に差し込むことで利用できる。
外すときも、USBメモリーを一度差して、もう一度抜く手間と変わらないため、手軽にセキュリティーを強化できる製品と言えるだろう。
何かが起こってしまう前に!
実際のところ、BYODの環境でこれらのセキュリティーシリーズをフル装備で使っていると、「よっぽど職場の人を信用していないのかな」と受け取られるのでは? という懸念もあるが、想定されるケースで紹介したようなことが起こってしまえば、大きな迷惑がかかるのだから、予防という意味でもフル装備はおすすめだ。
また、万が一不正利用をしようとする人物がいたときに、視覚的に対策をアピールできるメリットも大きい。玄関に貼るセキュリティー会社のステッカーのような役割もあると言えるだろう。
企業や部署単位で、所属人数分を一括導入してしまうという方法もいいだろう。誰がどの端子で通信できるのか、アクセス権を個別に設定したり、ログをとったりする高度なセキュリティー対策もあるが、それらと併用して、2重の強力なセキュリティーを築くのもいいし、「そこまでは……」という方は、手軽に物理的ロックをかけ、導入コストもそこまでかからない本シリーズのみでも、大きなセキュリティー対策になるはずだ。

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