寝ころんで気持ちよさそうだが……泥だらけ
さて、猫が去った狭い斜面の路地を歩いて行くと、なんとさっきの猫が日のあたる階段でゴロゴロしてるではないか。逃げたというよりちょっと隠れただけだったのね。
あまりに気持ちよさそうに階段に身体をこすりつけてる……のはいいんだが、そこ、今は使ってない階段で、乾いた土がこびりついてるのである。そんなとこで転がったらどうなるか。
ああ、せっかく白くてきれいだったのに……。
そして、こうなりました。いやもうまっくろ。
土まみれになって見事に白茶黒の三色になったとさ。飼い猫だったら汚れを落とすまで家に入れてもらえないレベルですな。
さて土まみれになった猫はほっといてさらに路地を進む。
次に出会った猫は警戒心が強かった。かなり距離が離れた状態で目が合ったのだが、その瞬間ダダダッと草むらへ。
怖がらせても悪いので、望遠パワーでぐぐっと寄って撮るにとどめる。こういうシーンではカメラが「猫検出機能」でも持ってない限り、手前の草や枝にフォーカスが合ってしまうので、タッチAFを使って猫の顔を指定してやる。
このシリーズでははじめてタッチAFが使えるようになったので、すごく助かるのだ。
狭い路地を抜けて街へ出ると、観光客に可愛がってもらってるのか、人馴れしてる猫が多い。前回紹介した港猫もそうだ。
前ページの冒頭写真は観光スポット近くの駐車場で昼寝してたキジトラ長毛猫。ここ、風もあたらなくて暖かいんだろうな。いろんな人に撮られていたけど、気にせず寝てたので望遠端で。
長毛種は望遠でぐっと寄って撮ると画面中毛だらけになるのがたまらんのである。
路地編の最後は古いお寺へと向かう狭い階段で。けっこうな高低差をぐぐっと上っていく階段。階段自体は新しいのだが、両脇の擁壁をみると昔からの道なんだなと感じさせる。
そんな風情のある狭い階段に猫がいたのだ。
猫と階段。しかも白と黒の2匹。よい風情でありました。
次回はこの階段の上からお送りする予定。めちゃ猫スポットだったのだ。
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老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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