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4カ国語対応のスティック型翻訳機

ネット不要 手に持って話すだけのラクチン翻訳端末「ili」の真価は?

2017年12月19日 12時00分更新

文● 中山 智 編集●ナベコ

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実際に海外で使ってみたところ……

 今回レビューのため、実際に韓国で使ってみました。翻訳精度はかなり高くこちらの伝えたいことはしっかりと相手に伝わっている感じです。

 本体側面にあるボタンを押すと、日本語でなんて認識したかを再生してくれるので、翻訳が間違っていないかどうか確認可能。なので、ホテルのフロントに尋ねてみるときは事前に翻訳して訳が間違っていないかどうか確認してから使えます。

本体右側面には電源ボタンと日本語への再翻訳ボタンがある

 ちなみに直前に翻訳した内容は保存されているので、翻訳ボタンを軽く押せば何度でも再生できます。新たにボタンを長押しして翻訳させると上書きされるという仕様です。また本体側面のボタンを押すと言語設定が切り替わります。切り替え時には再起動が必要で若干時間がかかりますが、ディスプレーなどを見て操作するよりはわかりやすくてカンタンです。

 街中でのショッピングなどでも使ってみましたが、必要な個数を伝えたり値段を聞いたりといった翻訳なら問題ありませんでした。

 ただし、翻訳精度を旅行用にチューニングしてあるため、料理や地名などの固有名詞の変換はやや苦手のようです。なのでタクシーに乗って行き先を伝えるときは「●●へ行ってください」と言うのではなく、ホテルカードや地図を見せながら「ここへ行ってください」と言ったり、レストランでも「(料理名)を下さい」よりも、メニューを指さしながら「これを下さい」と言ったほうが、相手にも伝わりやすかったです。

メニューを指さしながら質問したりするのに便利

 また外国語から日本語への翻訳がないため、相手に自分の言いたいことは伝えられても、相手の話している内容が理解できないという欠点もあります。街中で試したところ、相手は双方向に翻訳できるアイテムだと勘違いして現地語で話しかけてくるケースもあったので余計にもどかしいところ。

 なのでiliを使う場合は、極力イエスかノーかで返事が返ってくるような質問をしたほうが良いです。個人的には指さし回答集のようなカードも一緒に持ち歩いて、こちらからの質問はiliを使った翻訳で、相手からの返事は回答集のカードを使ってもらうといった工夫をすると、双方向でコミュニケーションがとれるのではないかと思います。

街中での買い物などにも重宝する

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