富士通および富士通研究所は11月1日、商船三井および宇部興産海運、東京海洋大学と共同でAIを用いた船舶の性能推定技術についての精度検証を実施したと発表した。
富士通のAI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を活用、商船三井の外航船、宇部興産海運の内航船から収集した実海域における運航データを富士通研究所に提供。そのデータを富士通研究所と東京海洋大学が共同開発した機械学習手法を用いて精度検証を行なった。
船速や燃料消費量、主機回転数や風向風速などの運航データを使い、船速以外のデータから船速を算出する試験では誤差およそ1.1~1.4%、燃料消費量以外のデータから燃料消費量を算出する試験では誤差およそ0.2~0.8%で推定できたという。
この技術を用いて船舶の実海域性能を正確に把握し、ウェザールーティングを高精度化して燃費削減効果を向上させることが可能という。