Ryzen Mobileは設計目標を
大幅に超えた性能を発揮
Ryzen Mobileでは、新たにCC6とCPU OFF/GPU OFFの際のPower Gatingの動作が拡張されている。省電力状態では、休んでいるCPU/GPUコアはまずCC6ないしPower Gating状態に入り、これが長期間続くとCPU OFF/GPU OFFになる。そして全コア/GPUがOFFになったら、外部のレギュレータを止める、という仕組みだ。
ただしノートPCの場合、画面は保持しておきたいという状況がしばしばある。このため、Power GatingはRegion A(CPU/GPU/IO Hub)とRegion B(Display/Memory/Multimedia)の2つに分離されている。
たとえば動画の再生中の場合、Region Bのみが生きており、ここがメモリーからデータを読み込み、Multimedia Hubの先のアクセラレーターを使って動画のデコードを行ない、その結果を画面(とMultimedia Hubの先の音声コーデック)経由で出力することでバッテリーの寿命を延ばせるとしている。
待機状態からの復帰が遅いと操作性を損なうので、これに関しても高速化されている。
こうしたメカニズムの結果、Raven Ridgeの性能は非常に改善したという。設計目標を大幅に超えた結果が達成されており、競争力のある製品になったとする。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第876回
PC
このままではメモリーが燃える! HBM4/5世代に向けた電力供給の限界と、Samsungが示すパッケージ協調設計の解 -
第875回
PC
1000A超のAIプロセッサーをどう動かすか? Googleが実践する垂直給電(VPD)の最前線 -
第874回
PC
AIの未来は「電力」で決まる? 巨大GPUを支える裏面給電とパッケージ革命 -
第873回
PC
「銅配線はまだ重要か? 答えはYesだ」 NVIDIA CEOジェンスンが語った2028年ロードマップとNVLink 8の衝撃 -
第872回
PC
NVIDIAのRubin UltraとKyber Rackの深層 プロトタイプから露見した設計刷新とNVLinkの物理的限界 -
第871回
PC
GTC 2026激震! 突如現れたGroq 3と消えたRubin CPX。NVIDIAの推論戦略を激変させたTSMCの逼迫とメモリー高騰 -
第870回
PC
スマホCPUの王者が挑む「脱・裏方」宣言。Arm初の自社販売チップAGI CPUは世界をどう変えるか? -
第869回
PC
半導体プロセスの新たな覇権! インテルのDNNプロセッサーはAMDやMetaを凌駕する配線密度と演算密度 -
第868回
PC
物理IPには真似できない4%の差はどこから生まれるか? RTL実装が解き放つDimensity 9500の真価 -
第867回
PC
計算が速いだけじゃない! 自分で電圧を操って実力を出し切る賢すぎるAIチップ「Spyre」がAI処理を25%も速くする -
第866回
PC
NVIDIAを射程に捉えた韓国の雄rebellionsの怪物AIチップ「REBEL-Quad」 - この連載の一覧へ

