キャラクターに演技を付け、声を吹き込んで動画にできる
VRアニメ動画を自分で制作できる『Mindshow』、Steamでアーリーアクセス開始
2017年10月25日 19時30分更新
※本記事は、2017年9月7日にHTC社公式ブログに掲載されたMatthew Gepp氏の記事を翻訳したものです。
VRアニメのキャラクターに自分で演技を付け声を吹き込んで動画にできる『Mindshow』のアーリーアクセス版がSteamで公開されました。HTCは開発元Mindshow, Inc.のCEOで共同設立者でもあるGil Baron氏にお話を伺いました。
—Mindshowはどのような目的で開発されたのでしょう。全体的なヴィジョンについて聞かせてください。
Gil Baron氏(以下、Gil):
Mindshowはコンテンツをただ作るだけでなく過程を楽しめる、クリエイティブな探求が労働のように感じられない仕組みで創作活動を支援するツールです。
人は演技をするとき、自然に創造性を発揮するモードになります。私たちはその点を掘り下げていきたいと考えました。開発にあたって特に力を入れたのは、人と機械を仲介するインターフェイスを、便利で、触って楽しく、遊び心とセンス・オブ・ワンダーを育むものにすることです。そういう場でこそ創造性は最も強く発揮されますから。
幸いにも弊社の開発チームには、こうしたヴィジョンに共感してくれた、驚くほど才能豊かな人々が加わってくれています。Mindshowは彼らの優れた手腕と創造性の結晶といえます。弊社は今後も規模を拡大して開発を続けていきますので、共に同じ理想を追求する者としてチームに加わってくださる開発者を常に募集しています。
—開発当初から変化したところはありますか? 開発チームはどのように対応していったのですか?
Gil:
Mindshowの開発はまさに絶え間ない変化の連続です。そもそも弊社が設立されたきっかけは「VRという没入感の高いインタラクティブな新メディアにおいてストーリーテリングが持つ可能性を探りたい」という思いを共有する者同士が集まったことでした。
これについてはJonnieが色々とアイデアを持っていて、ナラティブなVRを通じた表現を行ううえでぶつかる問題を解決するものを作ろうというところから着手していきました。そのうちに「誰でも経験を問わず創作活動ができて、成果を他の人に見せられる場」というものに一番大きな可能性を感じるようになったのです。
アルファテストに参加してくださった皆さんのアイデアと情熱はすばらしく、それを反映したことでMindshowは格段に良いものになったと思っています。このたびアーリーアクセスの開始でより多くの方々に試してもらえるようになりましたので、本当に楽しみです。開発はまだまだ始まったばかりです。
—Mindshowアーリーアクセス版のSteam配信が始まって、一番期待していることは何ですか?
Gil:
Mindshowでは誰でも楽しみながら直感的にアニメーション動画を作れるようになっているので、表現やコンテンツの進化につながると思っています。ユーザーの皆さんから「こういうものが自分で作れるとは思っていなかったけど、やってみるとすごく楽しかった」という声を聞くのはうれしいことです。活用のヒントやコツ、テクニックなどもどんどん共有していってほしいと思います。これからもMindshowの拡張や改良は続けていきますので、使ってみての感想や意見も大歓迎です。
私たちが想定していなかったような使い方や楽しみ方も出てくるでしょうし、家族や友達と一緒に創作活動を行う人もいるでしょう。とても楽しみです。この製品を通じて、創作する楽しさや、VRにおける創造性の大切さを知っていただければと思います。
—今後の開発方針について聞かせてください。今後の開発方針について聞かせてください。
Gil:
Mindshowを使って作品を創る人やそれを見る人に寄り添い、両者を結びつけるような形で開発を続けていきたいです。今後も使う人に驚きや喜びをもたらし、遊び心を刺激するような機能を追加していくつもりです。この分野で何ができるかというところについても、どんどん追求していきたいですね。
Mindshowでどのようなものが作れるかについては、下のトレーラー動画をご覧ください。アプリはSteamからダウンロードできます。
※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。