楽天(株)は4日、同社のドローン配送サービス「楽天ドローン」が、日本デザイン振興会が主催する「2017年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
サービス実現に向けた取り組みを評価
「楽天ドローン」は昨年、一般消費者向けのドローン配送ソリューションとして、同社が専用のハードおよびソフトウェアを独自に開発。スマートフォン向けの専用ショッピングアプリを活用し、商品を専用ドローン「天空(てんくう)」で配達する。完全自律飛行による配送も可能で、専用タブレットの「ドローンダッシュボード」上の操作により安全に運行できる。
最新のプロジェクトでは、ゴルフ場でのデリバリーサービスを実施。プレイヤーが飲み物などの欲しいものを専用アプリで注文すると、ゴルフコース内の指定の受取場所で商品が受け取れるサービスを実施した。
グッドデザイン賞の審査委員は、「日本初の一般消費者向けドローン配送サービスで、離島や山間部に高齢者の多い日本では、ドローンを使ったインフラが多くの地域で課題解決につながるという期待が高い。現状では、安全性の確保、運用の効率という点でまだ多くの課題が残されているが、配送用のドローンを独自で開発し、安全用のパラシュートを搭載するなどサービス実現への強い意気込みが感じられた」と評価した。
楽天は「ドローン配送の展開を通じて、地域社会の課題解決への取り組みを推進するとともに、より便利で活気のある社会の実現を目指していきたい」とコメントした。
