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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第526回

秋の気配を感じる新潟の海岸で撮る猫

2017年09月18日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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名残惜しいが……猫とのお別れっぽい写真

 さて、冒頭写真のグレーを合わせると、白灰黒と揃ったわけである。

 でもそれだけでは済まなかった。なんともう1匹のグレーネコ登場なのだ。

砂に侵食されつつある散策路。2匹のグレーネコが、すれ違いざまのご挨拶。もしかしたら、互いに日陰を辿って歩いてきたらぶつかりそうになったのでギリギリで避けた、だけかもしれない(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

砂に侵食されつつある散策路。2匹のグレーネコが、すれ違いざまのご挨拶。もしかしたら、互いに日陰を辿って歩いてきたらぶつかりそうになったのでギリギリで避けた、だけかもしれない(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 あれ? あのネコさっき違うとこにいなかったっけ、という声のもとグレーネコがとことこと歩いてきたと思ったら、さっきのグレーネコと身体をこすり合わせてご挨拶。

 よく見るとグレー度合いが違うというか、片方はちょっとトラがまじってる。

 いい感じの挨拶を撮れたのだが……さすが暑い日の猫である。

 完璧に立っている人の日陰に入り込んでるのだ。

 暑い日のネコは上手に日陰を使う。実感できました。

 さて写真でもわかるように日が大きく傾いた夕刻、帰りの新幹線の時間が迫ってるのだが、これだけネコがいると名残惜しいではないか。遠くで「そろそろいかないとヤバいよ」という声が。

 最後にお別れっっぽい写真を。

 まず海に向かって去っていったグレーネコ。遠くには青空と海。

海に向かって去っていくネコのお尻(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

海に向かって去っていくネコのお尻(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 1匹は太陽を背に見送ってくれたのであった。

日差しが低くて逆光の時は、毛がキラキラして光の輪郭を楽しむチャンス。夕日なので金色に輝くのだ(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

日差しが低くて逆光の時は、毛がキラキラして光の輪郭を楽しむチャンス。夕日なので金色に輝くのだ(2017年9月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 それにしても、まだ9月なのにこれだけ日が傾くとは、秋ですなあ。それも、東西に何10kmと砂丘が続く海岸線ならではなんだろな。近くに山も高い建物もないので、かなり遅くまで日があたるから、ギリギリまで伸びる影を味わえるのだ。

 このどんどん長くなる影を楽しむべく、また来たくなる新潟なのでした。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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