(株)インテージリサーチが8月30日に発表した「社会的消費に関する意識調査」によると、購買意欲を刺激されるキーワードは「オーガニック」「エコ」であることが明らかになった。
同調査は、全国の20~69歳の男女1万人を対象にしたインターネット調査(実施:インテージリサーチ)によるもの。調査期間は17年3月30日~31日。
社会的消費関連ワードに女性50%が「影響される」
同調査によると、社会的消費(環境・倫理的消費)に関連する用語に対し、45%が「買いたいと影響される」と答えた一方で、38.3%が「特に影響されない」と回答。性別では、「影響される」と答えた割合が、男性では35.2%だったの対し、女性では50%に上るなど、女性の方が男性より刺激される割合が高くなっている。年代別では、男女共に最も購買意欲が刺激されるのは60歳代で、刺激されないのは男性の40歳代、女性の30歳代だった。
また、購買意欲を刺激される用語については、過半数の人が「オーガニック」(57.3%)、「エコ」(52.8%)と回答。次いで「ハンドメイド」(40.7%)、「フェアトレード」(26.7%)の順だった。一方、持続可能な環境用語「サステナブル/サステナビリティ」は5.9%、倫理的用語「エシカル」は3%と、共に1割に満たず、関心の低さが浮き彫りとなっている。性別では、男性では「エコ」と答えた人が50.1%で最も多く、女性では「オーガニック」(62.9%)だった。
同調査ではこれらの結果について、「日本ではまだ倫理的消費という言葉は浸透していないが、消費行動はすでに実行されている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおける持続可能な調達などをきっかけに、今後のグリーン購入の推進や消費者教育の推進など、消費者の意識向上が期待される」と分析している。