AMDのハイエンドデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper」の発売に合わせて、X399チップセット搭載マザーボードがいくつか登場している。Ryzen対応のX370マザーボードに比べるとその数は少なく、また価格も高価だが、そのぶん、各社とも多機能で部材選びも贅沢なマザーボードが多い。
そのX399マザーを選ぶとしたら、編集部ではGIGABYTE製マザーをオススメしたい。現状GIGABYTEのX399マザーは、1製品しか発売されていないが、逆に言うと、その製品に対する同社の自信の表れでもある。
ラインナップを分散させず1製品のみとすることで、技術やサポートをそこに集約できるうえ、購入するユーザー側としても、マザー選びで頭を悩ます必要がなくなるからだ。
Ryzen ThreadripperがハイエンドCPUなので、対応マザーボードはとくに耐久性と信頼性、そして安定性が求められる。独自の品質基準「UltraDurable」で培ってきたGIGABYTEだけに、その耐久性と信頼性はお墨付きだ。
今回チェックするGIGABYTE X399 AORUS Gaming 7もなにかと機能テンコ盛りであり、ゲームだけでなくRyzen Threadripperでタフな作業をするつもりであれば、購入の候補に加えていい仕上がりのマザーボードとなっている。
巨大なCPUソケットに8本のDIMMスロットが圧巻
過密な基板レイアウトでも機能は削らない!
X399 AORUS Gaming 7はATXマザーボードで、とても過密なレイアウトとなっている。Ryzen Threadripperのソケットが巨大であるのと、8本のDIMMスロットがその主な要因なのだが、それでも機能が削られておらず、一度搭載した機能を極力削除しない方針を貫いてきたGIGABYTEの意地のようなものを感じる人もいるだろう。
もちろん、GIGABYTEの代名詞ともいえるDual BIOSや、独自品質基準のUltraDurableは健在である。
なお、万が一ソケットのピンを曲げたり折ってしまった場合、GIGABYTE製マザーならば購入から6ヵ月以内なら無償で修理してもらえる(要正規代理店保証シール)。他社製マザーの場合無償保証期間は3ヵ月、あるいはピンの損傷は有償修理となるので、これは大きなアドバンテージだ。