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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第83回

初期費用が1円だったので……メインを格安SIMを「イオンモバイル」に乗り換えてみた!

2017年08月17日 12時00分更新

文● 正田拓也

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加入が済んだらアプリをインストール

「イオンでんわ」アプリの画面

「イオンでんわ」アプリの画面

「イオンモバイル速度切り替え」アプリ

「イオンモバイル速度切り替え」アプリ

 端末にSIMを入れた段階で音声通話が有効になり、APN設定をすればすぐにデータ通信が開始される。

 そして、「イオンでんわ10分かけ放題」を使うためのアプリ「イオンでんわ」と、高速通信容量の残容量を確認して速度切替ができる「イオンモバイル速度切り替え」の2つをインストールする。

 イオンでんわのプリフィックスを手動でつけ、端末での残容量確認をしないならインストールの必要はないが、入れておくべきだろう。

 イオンでんわはインストールすれば、ユーザーIDなどの入力なしに使えるが、イオンモバイル速度切り替えは、IDとパスワードの登録が必要。

 イオンモバイルのお客さまIDは、加入当日は使えないらしいので翌日以降に登録。なお、イオンモバイル速度切り替えでは、残量しかわからない。

通信速度は夕方がやや遅くなる印象

 さて、実際の使い心地は、すでにデータ専用回線でイオンモバイルを利用していたこともあってか、見込みどおりの使い勝手で、問題なく使えそうな印象だ。

 速度についても、混雑時には遅さを多少は感じ、空いているときは快適に利用できるというものとなる。平日の各時に測定した結果は以下の通り。

イオンモバイルの速度測定結果(単位はMbps)

イオンモバイルの速度測定結果(単位はMbps)

 今回使った端末はドコモの「Xperia XZ SO-01J」で、平日だが夏休みということで、12時台後半の速度の落ち込みは実際よりも緩やかな可能性もあるが、通信に支障が出るほど遅くはなっていない。

 気になる点といえば、最近の格安SIMによくある午後から夕方の速度の落ち込みが少し大きめなところ。

 それでも、速度測定アプリの画面を見るとわかるが、下りのデータの流れはじめの部分は速度が速く、ウェブサイト閲覧などの反応がいいようにチューニングされている。

 また、速度測定以外にも動画視聴などもやってみたが、最高画質ではないもののカクカクすることなく視聴が続けられた。

 なお、IIJmioと同じくIPv6の利用が可能だが、Android端末で通信不安定の場合は「APNプロトコル」を「IPv4/IPv6」から「IPv4」に変更し、IPv6を使わないようにするように案内されていることもIIJmioと同じだ。

下りの速度推移のグラフを見ると、データの流れはじめだけは速い速度でデータが流れてくる

下りの速度推移のグラフを見ると、データの流れはじめだけは速い速度でデータが流れてくる

格安SIM同士の乗り換えはかなり気軽にできる

 今回、筆者の条件に合ったためイオンモバイルにMNPしたが、単に今の自分とイオンモバイルのキャンペーン状況がうまく合致したにすぎない。

 IIJmioの月額300円引きのキャンペーンもあって、SIMフリー化したau端末が手元にあれば、IIJmioのAプランに加入していた可能性もある。

 また、格安SIMから格安SIMの乗り換えは、キャリアメールのような乗り換えできないサービスもないため、面倒なことなしに自由に乗り換えられる。同じドコモネットワーク同士なら、SIMを差し替えてAPN設定を変えるだけで、そのまま使い続けられる点もいい。

 費用についても、OCN モバイル ONEの転出料3000円はちょっと大きいが、イオンモバイルの加入は1円だったため、費用は税込で3241円。さらに、8月はOCN モバイル ONEの月額費用は日割にならないことと、イオンモバイルが日割で費用がかかったため、8月はほぼダブルの費用がかかってしまったくらいだ。

 格安SIM同士でMNPするとき、注意しなければならないのは、サービス提供の大元が同じ格安SIM同士など、MNPができない格安SIMと格安SIMの組み合わせがあること。こればかりは事前に確認しておいたほうが良いだろう。

 格安SIMも、一度選んだらしばらくそのままにしなくてもよい。いわゆる“縛り”も短いため、3大キャリアよりも気軽に乗り換えができる。サービスが自分に合わないと思ったり、もっといいサービスを見つけたならば、乗り換えにもチャレンジしてみてほしい。

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