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デジタル変革の実現に向けたステップ、自社の取り組みを紹介

社内新事業育成は「9割は失敗するがやる価値はある」CA CTO語る

2017年08月10日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「9割方は失敗、それでも気にしない」社内インキュベーションの目的

 バークス氏はまた、イノベーションを加速させていくためのCA社内における取り組みも紹介した。ここまで紹介してきたコンセプトの実践例とも言えるだろう。

 同社では1年半ほど前から、社内インキュベーションプログラム「CA Accelerator」を実施している。社員からの新たなアイデアに対してサポートと資金を提供し、育成を図るというものだ。現在までに9つのスタートアップが生まれ、うち1つ(高度なアナリティクスエンジンを提供するProject Jarvice)は実際のプロダクトにも組み込まれ、活用されているという。

CA Acceleratorの約1年半の取り組みを通じて生まれたスタートアップ群。コンテナ/マイクロサービス、DevOps、IoT、組織生産性、ビッグデータ解析/AI/機械学習の各分野で合計9つ

 こうした社内インキュベーションは、長期的視野に基づき大学や政府機関とも協力しながら行う基礎研究や応用研究と、短期的視野に基づき既存のコアプロダクト周辺で行う技術開発研究の、ちょうど中間あたりに位置づけられるとバークス氏は説明する。ある程度、技術的に成熟したものに関しては、オープンソースソフトウェアとしての公開も始めている。

 バークス氏は、CA Acceleratorにおける原理原則として「とにかくカスタマーフォーカス、顧客重視であること」「リーン手法を採用し、とにかくスピーディーに進めること」の2点を挙げた。

 「この図(下図参照)のとおり、最初は一枚のアイデアメモ(リーンキャンバス)から始まる。小規模なプロダクトとしてアイデアの検証と実装、実証を念入りに繰り返し、やがて顧客要求も満たしている、ビジネスモデルとしてうまく出来ている、ソリューションとしても成立するということが実証された段階で、(既存の)プロダクト側組織に移管し、投資も行って一気にビジネスとして拡大させる」(バークス氏)

CA Acceleratorの“運用ルール”。顧客視点で考え、慎重な検討と実証を重ねたうえで、ビジネス化する際には一気に加速させる

 もちろん世の中のスタートアップと同様に、大半のアイデアは実現途中で頓挫してしまうのだと、バークス氏は実情を語る。それでも、こうした取り組みに投資することは大きな価値があることを、同氏は繰り返し強調した。

 「9割方は失敗、頓挫してしまうが、それでもわれわれは気にしない。CA Acceleratorの究極の目標は、新しいアイデアを生み出すこと、生み出されたアイデアをスピーディに実行に移せる環境を作ること、そして迅速に動き、学ぶ姿勢を社員の中に醸成することにあるからだ。(たとえ失敗しても)目には見えない資産を築くことができる」(バークス氏)

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