変態のDNAを受け継ぐモンスターMini-ITX
X299E-ITX/ac
X299E-ITX/acは、ウルトラハイエンドの魅力を170×170mmのMini-ITXフォームファクターに凝縮した意欲作。まだ開発段階であるが、最大の注目製品としてとりあげたい。
LGA 2066の大きさがより強調されて見えるマザーボードの写真からもわかるように、Core-Xシリーズは、CPUのパッケージサイズが58.5×51mmと大型でソケットも大きく、小型化はきわめて困難。筆者の知る限り、先代のX99でもMini-ITXのモデルは同社のX99E-ITX/acしかなかった。
しかも、X99E-ITX/acはメモリーソケットも2本に制限されていたが、X299E-ITX/acでは、SO-DIMMを使うことで4本のメモリーソケットを装備。クアッドチャンネルによる高速なメモリーアクセスが利用できる。さらにM.2ソケットを3基、Serial ATA 6Gb/sも6基装備し、さらにWi-Fiモジュールも搭載するというだからすごい。
このクレイジーな内容を実現するため、M.2ソケットとUSBヘッダなどをライザーカードで実装したビジュアルは「変態的」。ASRockはかつてニッチなニーズに応える個性的な製品をリリースしたことから、畏敬の念をこめて「変態」と呼ばれていたが、そのDNAが健在であることを改めて示す1枚だろう。
「X299E-ITX/ac」スペック表(※開発段階のため詳細未定、変更の可能性あり) | |
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フォームファクター | Mini-ITX |
チップセット | Intel X299 Express |
メモリー | DDR4対応×4 |
拡張スロット | PCI Express (Gen3) x16×1 |
ストレージ | M.2×3、SATA 6Gb/s×6 |
インターフェース | 未定 |
ネットワーク | 1000BASE-T対応有線LAN×2(Intel I219V、Intel I211AT)、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN |
サウンド | 未定 |