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米マカフィーは、休暇中のユーザーの行動や考え方、個人情報に関するセキュリティーを詳しく理解するための調査「Digital Detox: Unwind, Relax and Unplug(デジタル デトックス: オフラインでリラックスしよう)」の結果を発表した。
「家族や友人とつながるため」止まらないネット依存
日常的にインターネットを使っている18~55歳のユーザー9513人を対象に、日本を含む7ヵ国(オーストラリア、フランス、ドイツ、イギリス、米国、インド、日本)でオンラインアンケートを実施。その結果、休暇中もオンラインでいる予定という回答は調査平均で40%だった。
しかし実際には、休暇の一部または全部がオフラインの方が旅行の満足度が高い。日本では、実際に休暇の全部または一部をオフラインで過ごした割合は調査国中最低の15%で、そもそも休暇をオフラインで過ごす予定だった割合も調査国中最低の21%だった。
大多数のユーザーは休暇中をオフラインで過ごすことのメリットを実感しつつも、常にインターネットにつながっていたいと望んでいる。特に、日本では回答者の71%が、旅先でも1日に1時間以上、電子メールの確認、メッセージ送信、SNSへの投稿などのためにインターネット接続デバイスを使用。調査平均の50%を大きく上回り、60%で2位となったインドを10%以上も離す結果になった。
SNSに限れば、アクセス衝動を1日以上抑えられなかった割合は調査平均で41%、日本は56%で調査国中最高だった。同社は日本が他国と比べて、インターネットやSNSが日常生活に深く浸透している点を指摘している。
これらユーザーがオフラインにならない最大の理由は「家族や友人とつながるため」で、調査平均62%。日本では58%にのぼる。休暇中はオフラインでも問題ないという回答率が最も高かったのは20代のユーザーだが、その逆のインターネットにつながっていないと最も不安を感じるのもこの年代だ。
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旅行に持っていきたくないもの第一位「ノートPC」
仕事のためにインターネットに接続していると答えた回答者は、調査平均で16%。対して仕事で必要なければ休暇中はオフラインでいたいという回答は、調査平均で53%、日本で43%。年代別では、20代と30代のユーザーの59%が回答。40代では49%と、ほぼ半数だった。なお日本の数値はドイツと並んで調査国中最低の割合だ。
仕事や個人的な電子メールの確認を1日以上我慢できなかった回答者は調査平均で43%、中でも日本の数値は67%で、調査国中最高だった。休暇中常に電子メールを確認していたとする回答は調査平均で23%、日本も同じく23%。
これに対して旅先などに持参したくないデバイスは調査平均76%、日本は最高値の85%で「ノートPC」が第1位。一方でスマホを持参したくないと答えた回答者は、調査国全体で26%に留まる。日本はこの割合がさらに低い17%という結果だった。
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