突然現れた格安SIM対抗? 「auピタットプラン」「auフラットプラン」は得かをチェックしてみた
2017年07月20日 12時00分更新
auのサービスにはキャリアメール、国際ローミングなどがある!
auは安くなる条件が揃わなければ、mineoなど格安SIMに金額の優位性がある。しかし、忘れてはならないのが格安SIMにないauの充実したサービスだ。たとえば、以下がほとんどの格安SIMにないサービスとなる。
- @ezweb.ne.jpのキャリアメールが使える(対応端末が必要)
- 年齢認証がある(LINEの活用に便利)
- 国際ローミングが使える
- auショップでサポートが受けられる
これらのサービスの価値をどれだけ評価するかによって、格安SIMとの価格差が大きくも小さくも逆転にもなる。
特に海外へよく行く人にとっては、国際ローミングとauならではの国際ローミング時のデータ定額のサービスの用意は、格安SIMの安さを一瞬で吹き飛ばすほどのメリットだろう。
また、au端末を購入すれば、自分でサービスの切り分けも考えることなく、auショップに持っていけば対応してもらえるほか、破損時の交換サービスにも加入できる。何かあったときの安心感が違うだろう。
端末は持ち込みもOKだが
7月14日以降実際の端末価格に大きな変動あり
実際にauの加入検討を詳細にしたことがある人は気づいていたと思うが、これまで、auの場合、加入時の条件はドコモやソフトバンクに比べて驚くほどよく、「auピタットプラン」「auフラットプラン」の登場前は、「Xperia XZ」(SOV34)が一括0円という販売もよく見られ、MNP加入の厚遇ぶりが目立っていた。それが、7月14日からは端末の特価提供は激減している。
そして、端末購入を伴った場合の条件だが、「auピタットプラン」「auフラットプラン」の特徴としては、今までの「毎月割」が適用されない。端末購入するとついてくる、毎月の金銭的な補助がなくなり、端末購入時の金額は分割か一括で払うことになる。
端末の安値放出はなくなってしまったが、逆に言えば、「端末を自力で用意すると補助が受けられずに損をする」ということがなくなるため、自ら用意した人も不利にならない。
実際の販売現場では、新規加入に対して今後何らかの補助や特価提供の可能性はあるが、7月14日以降はフェアな状況が続いていると言えよう。
これまでのようにauに端末購入を含めて有利な条件で加入し、あとから「auピタットプラン」「auフラットプラン」に移行したり、入手した端末をうまく活用する算段を考えていた人もいるかと思うが、それは難しくなっている。
また、これに伴って安く端末提供がされなければ、今後の中古端末の相場の変動なども予想される。比較的新しいauの中古機を入手して「auピタットプラン」「auフラットプラン」に加入を検討する場合は、中古相場に注意が必要だ。
なお、2つのSIMの同時利用ができるSIMフリーのDSDS対応機で、auのデータ通信量を抑えながら、別のSIMでデータ通信をしようと考えている人は注意が必要だ。
auのVoLTE対応機種でないと音声通話ができないが、データもau回線で通信する「4G」回線設定にしないと音声通話ができない。
そのため、ASUSの「ZenFone 3」などでauの音声通話を待ち受けながら、別の格安SIMでLTEのデータ通信ということはできないことになっている。
すでに対応端末を持っている人が
多めの容量で加入するならお得
さて、結論だが「auピタットプラン」「auフラットプラン」は2年契約など、auが示す条件を満たしていくと格安SIMよりも安くなる可能性がある。特に月20GBのプランは魅力的だ。
そして、格安SIMにない国際ローミングなどのサービスがあることも考慮すれば、かなりコストパーフォーマンスが高いサービスになる可能性がある。
想定される有利な乗り換えパターンの1つは、ドコモやソフトバンクでiPhone 6s以降を購入してSIMフリー化した人が、毎月大量のデータ通信を使っており、そのiPhoneを使ってauで「auフラットプラン」に加入すること。自宅でauスマートバリュー対応固定ネット回線を使っていれば、さらに有利だ。
まずは、端末調達も含めて自分の条件をしっかりと確認した上で、有利となった場合だけauショップに出向いて「auピタットプラン」「auフラットプラン」を契約してみてほしい。何も調べずにただ安そう、と思うだけで加入は禁物だ。

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