このページの本文へ

ファストリQ3、ユニクロ国内EC売上は17.3%増

2017年07月18日 03時03分更新

記事提供:通販通信

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

(株)ファーストリテイリングが13日発表した2017年8月期第3四半期(3~5月)決算は、売上高が前年同期比3%増の1兆4777億円、営業利益は同23.9%増の1806億円、四半期利益は同67.6%増の1285億円となった。

 売上総利益率は前年同期比で0.7ポイントと改善。前年から進めていた経費削減対策を全社で強化した結果、売上販管費比率も同0.7ポイント改善した。また、5月末の為替レートが期初に比べて円安になったことから、金融損益に為替差益133億円を計上。親会社の所有者に帰属する四半期利益は同69.1%増の1201億円と大幅な増益となった。セグメント別の業績では、海外ユニクロ事業は増収増益、国内ユニクロ事業とグローバルブランド事業は増収減益となっている。

ECの売上構成比率は6.2%に上昇

 国内ユニクロ事業の売上は同1.2%増の6534億円、営業利益は同0.6%減の926億円だった。ECを含む3ケ月間の既存店売上高は同2.7%増だった。増収の要因は、ワイヤレスブラ、イージーアンクルパンツ、感動パンツといった話題性のある商品の販売が好調だったことに加え、ゴールデンウィーク、母の日、感謝祭などの催事に合わせたプロモーションが成功したことによる。また、ECの販売は同17.3%増となり、売上構成比は6.2%に上昇した。また、営業利益は減益となったが、これは為替レートが円安傾向となって原価率が上昇したこと、物流費・人件費を中心に経費が増加したことなどによる。

 海外ユニクロ事業の売上は、同5.4%増の5615億円、営業利益は同61.3%増の681億円と、好調に推移した。特に東南アジア・オセアニア地区と韓国で営業利益が倍増するなど、アジアでの業績が大きく伸長した。グローバルブランド事業の売上は同2.6%増の2609億円、営業利益は同17%減の191億円。今年のトレンドを取り入れたデザインブラウスの売上は好調だったが、キャンペーン以外のトレンド商品の数量が少なく、機会ロスが生じたことなどから減収となった。

Web Professionalトップへ

WebProfessional 新着記事