このページの本文へ

Azureの新VMインスタンスサイズ「Dv3」と「Ev3」がGA

VM内にVMを作る、Azureの新機能「入れ子になった仮想化」とは

2017年07月18日 12時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 マイクロソフトは米国時間7月13日、Microsoft Azureの新しいVM(仮想マシン)インスタンスサイズ「Dv3」と「Ev3」のGA(一般提供)を発表した。Windows Server 2016ホストで実行される初のVMインスタンスであり、Windows Server 2016のHyper-Vに実装されている「Nested Virtualization(入れ子になった仮想化)」の機能が、AzureのVM内で使えるようになる。

 Dv3は、最大64コアCPU/256GBメモリを提供。Ev3は、これまでDシリーズとして提供していたVMインスタンスのうち、高メモリサイズのD11~D14の名称を変更したものだ。Ev3では、最大64コアCPU/432GBメモリを提供する。Dv3/Ev3のスペックの詳細は、下記の公式ブログに記載されている。

「Nested Virtualization」とは何か

 Dv3/Ev3は、AzureのVMインスタンスとして初めて「Nested Virtualization(入れ子になった仮想化)」機能に対応した。Nested Virtualizationとは、Hyper-V環境のVMの中でさらにHyper-Vを有効化する機能で、VMの中にVMを作成できるようになる。

Nested Virtualization

 Nested VirtualizationはWindows Server 2016から搭載された機能で、Dv3/Ev3がWindows Server 2016ホストで実行されることによって、AzureのVM(親VM)の中に VM(入れ子VM)が作れるようになった。Azureの1つの親VM上に、Windows VMやLinux VM、Hyper-Vコンテナを複数構築して、複数のシナリオを実行することが可能になる。

 AzureでNested Virtualizationが利用できるようになる意義は、まず、1つのVM上に複数のHyper-Vコンテナを構築できるようになる点だ。Hyper-Vコンテナは、DockerなどホストOSを共有するマルチホストのコンテナと異なり、完全にホストOSや他のコンテナから隔離された状態で稼働する。ホストOSの脆弱性や、悪意のあるコンテナの影響を受けないので、よりセキュリティが堅牢になる。

 また、入れ子VMにはHyper-Vのシステム自体が搭載されているので、NAT(ネットワークアドレス変換)機能や、Linux VMのセキュアブート機能、一時的なネットワークやストレージ障害から回復する機能など、Hyper-V自体の様々な機能が入れ子VMで使えるというメリットもある。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    スマホ

    ここまで便利なのか! 子どもの居場所を90秒間隔で教えてくれる、安心の見守りガジェットがすごいぞ

  2. 2位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  3. 3位

    クラウド

    「すでに開発コードの4分の3はAI生成」 Google Cloud CEO、エージェント時代の戦略を語る

  4. 4位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  5. 5位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  6. 6位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  7. 7位

    ソフトウェア・仮想化

    日本の自治体がみんな使っている「ManageEngine」 IT運用のすべての課題解決を目指す

  8. 8位

    sponsored

    “脱VPN”方針の大手エネルギー企業、だがZTNA移行の成功パターンが分からず… どうすればよい?

  9. 9位

    データセンター

    NTT、AIインフラ構想「AIOWN(AI×IOWN)」を発表 国内データセンター総容量は3倍超の「1ギガワット」へ

  10. 10位

    sponsored

    「なぜうちの会社が狙われるのか?」 ランサムウェア攻撃者の「目線」を探る

集計期間:
2026年05月08日~2026年05月14日
  • 角川アスキー総合研究所