ストレージとバッテリー性能は十分
Inspiron 14 7000は、ストレージにSATA接続のM.2 SSDを採用している。SATAなので実効転送速度は600MB/sが限界となり、PCIe接続のものに比べるとパフォーマンスは劣ることが予想される。そこで、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、シーケンシャルリードが550MB/s前後となった。これくらいの性能があれば普段使いには十分で、PCIe接続のものと比べても体感速度はそれほど大きく変わらないだろう。
ちなみに、Inspiron 14 7000はM.2 SSDと2.5インチHDD(またはSSD)の両方を内蔵できるようになっており、プレミアム・グラフィックスは128GB SSD+500GB HDD、プラチナモデルは128GB SSD+1TB HDDのデュアルドライブになっている。動画などの大容量データを扱うことが多い場合は、これら上位モデルを選ぶことをおススメする(ただしその場合は質量が若干増える)。
出先に持ち運ぶ機会が多い人にとっては、バッテリー駆動時間の長さも気になるだろう。Inspiron 14 7000は3セルバッテリー(42WHr)を採用しているが、いったいどのくらい持つのだろうか。
そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた(なお、BBenchは「60秒間隔でのウェブ巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている)。
BBenchによるバッテリー駆動時間結果 | ||
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電源プラン | 画面の明るさ | 駆動時間 |
省電力 | 40% | 9時間10分 |
結果、9時間を超えるバッテリー駆動が可能だった。これだけ持てば、長時間の会議や打ち合わせなどもACアダプターなしで十分乗り切れそうだ。なお、ディスクリート・グラフィックスやデュアルドライブを搭載した上位モデルは、これよりは少し駆動時間が短くなることが予想される。持ち運ぶことが多いならプレミアムモデルの方が質量の点でも、バッテリーの点でも負担は少なそうだ。
なお、直販サイトでは、今回試したプレミアムモデルは9万9980円(税別、クーポン適用で8万4983円)から購入することができる。CTOでOfficeやAdobeソフトウェアを選ぶこともできるので、購入を検討している人は、用途や利用シーンに合わせてカスタマイズしてみてはいかがだろうか。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | Inspiron 14 7000(プレミアム) |
CPU | 第7世代 Core i5-7200U(2.50GHz/ターボブースト時最大3.10GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス620(CPU内蔵) |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD(SATA接続 M.2) |
内蔵ドライブ | なし |
ディスプレー | 14型ワイド(1920×1080ピクセル) |
インターフェース | USB 3.0端子×2(うち1基はPowerShare対応)、USB 2.0端子、HDMI端子、有線LAN(10/100/1000BASE-T)、ヘッドセット/マイク コンボジャック、SDカードリーダー |
サイズ/重量 | およそ幅323.3×奥行18.95×高さ18.95mm/約1.649kg(1TB HDD、4GBメモリー、非バックライトキーボード搭載の場合) |
OS | Windows 10 Home 64bit |