2017年発売の「90DF00ESJP」と2015年発売の「90DF0001JM」をベンチマークでチェック
露骨な性能UP、ideacentre Y700新旧モデルで見る1世代の差
2017年06月23日 09時00分更新
ゲーミングパソコンに採用されるパーツは、そのとき最新のものを搭載しているマシンが多い。CPUやGPUの進化はいまだ継続中だが、1世代でどれくらい性能が向上しているのか。ふと気になったので、今回はレノボ・ジャパンが販売しているゲーミングパソコン「Lenovo ideacentre Y700」で比較してみた。1世代でそれほどの差はないと思いがちだが、露骨な差が生じる結果となったので、今回はベンチマークをもりもりっと見ていこう。
Lenovo ideacentre Y700は天板部の排気スリットが特徴的で、正面には調整可能なLED光源も設置されているほか、USBポートも豊富である。上記しているように、今回の比較機である「ideacentre Y700(90DF00ESJP)」と「ideacentre Y700(90DF0001JM)」を正面や側面から見分けようとすると、まったく判別できない。わかりやすい違いは背面。映像出力ポートに違いがあるほか、サイドパネルを外すと、GPUやCPUクーラーの違いが見てとれる。
外観からわかる違いはごくわずかだが、下記のスペックシートで見ると、ideacentre Y700(90DF00ESJP)とideacentre Y700(90DF0001JM)の差は明瞭になる。
試用機の主なスペック | ||
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90DF00ESJP(2017年2月発売) | 90DF0001JM(2015年10月発売) | |
CPU | Core i7-7700(3.6GHz) | Core i7-6700(3.4GHz) |
GPU | GeForce GTX 1060 | GeForce GTX 960 |
メモリー | DDR4 8GB×2 PC4-19200 | DDR4 8GB×2 PC4-17000 |
SSD | 256GB | 120GB |
HDD | 2TB (7200rpm) | 1TB SSHD(HDD 7200rpm+8GB) |
PSU | 450W(85PLUS BRONZE) |
電源は変更されていないが、そのほかはマザーボードも込みで変更されている。ストレージについては、SSDの低価格化が進み容量を増やしやすくなったことから、HDD側をただのデータ置き場とする部材採用にシフトしているのも、時代の変化が見えて面白い。
ではベンチマークを見ていこう。計測したのは「3DMARK(Version 2.3.3693)」の「Time Spy」、「Fire Strike」、「PCMark 8(Version 2.7.613)」のHome、「CINEBENCH R15」、「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク」、「CrystalDiskMark 5.2.1」で、グラフィックスドライバーバージョンは382.33。
3DMARK(Version 2.3.3693)
PCMark 8(Version 2.7.613)
CINEBENCH R15
ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク
CrystalDiskMark 5.2.1
以上のように、全体的な性能変化がわかる結果となった。3DMARKを見ると、スコア差はもちろん、Fire Strike Ultraについては、ideacentre Y700(90DF0001JM)はVRAM不足で実行できずとなっており、4K対応ゲームが増えた以降の事情が露出している。
またファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマークでは、判定はどちらも「とても快適」だが、スコア差は2倍近い。平均フレームレートを見てもideacentre Y700(90DF0001JM)は60fps以上をキープできていない。もちろん、約2年前のideacentre Y700(90DF0001JM)であっても、設定を調整すれば快適に遊べるのだが、それがいつまでも続くということはない。これからマシン購入を検討するのであれば、ideacentre Y700(90DF00ESJP)がおススメだ。