カラーコミックを読むならFire HD 8は快適!
筆者が今回、カラーモデルで少しでも画面の大きなHD 8を購入した理由はただ1つ。多くの昭和起源のコミックを都内の移動中や出張、旅行中に読むためだ。
今までは「Kindle Paperwhite」で読んでいたが、昭和なコミックの中には吹き出し文字が潰れる寸前で極めて読みにくい作品も多い(最近の新しいコミックは吹き出し文字が鮮明で、画面の小さなPaperwhiteでも問題ないが……)。
実際には、紙の本より動画に重点を置いた新しいKindleカラーシリーズは、ブックリーダーとは言え、その画面のアスペクト比はどんどんワイドで細長くなっている。
従来のコミックなどを表示させると、上下に大きな余白が空き、実際の画面サイズはそれほど大きな差はなくなる感じだ。しかし、バックライトはモノクロ画面の見えづらい点を多少改善してくれるのでありがたい。
筆者の個人的印象では、コミック誌は圧倒的に高解像度でページめくりスピードの速いカラー液晶タイプのHD 8が向いていると思っている。
一方、ページめくりが少ない文庫本になると、やけに縦に間延びしたHD 8より、4:3サイズの電子ペーパーのPaperwhiteが見た目も圧倒的にグッドバランスだ。
そして雑誌(週刊アスキーなど)を見ることを中心に考えると、見やすさは圧倒的にiPad Proの12.9インチが優れている。
記事掲載当初、iPad Proの画面サイズに誤りがありました。お詫びして訂正します(2017年6月14日)
HD 8は読めるけど読みたくないレベル。Paperwhiteにいたってはまず読まないだろうのレベルである。
雑誌の表紙ではなく内容を見てみると、その意志はますます固まってくるはずだ。HD 8はピンチアウト動作がそこそこ快適なところが救いなので、A4版雑誌のビューワーとしてはギリギリの存在となる。
いろいろな本を、Paperwhite、HD 8、iPad Pro(12.9インチ)それに5インチ前後のスマホも加えて見比べてみると、残念ながらそれぞれのハードウェアにそれぞれ最適なメディアサイズが異なっていることが分かってくる。
一番の原因は、アナログ時代のままのページめくり、レイアウト感覚から読者の感性が脱却していないことだ。
そもそもデジタル化時代に旧態依然としたのアナログペーパーメディアのすべてを、そのままの形で最適化して完璧にブラウジングできる電子ブックリーダーがあり得るわけはないのである。
そういう意味で、あくまで、HD 8もFire 7も従来の書籍のアスペクト比から離れ、ムービー系のワイド画面に向かっていくのは当然のことだと言える。
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