LINE株式会社(株)が1日発表したセキュリティリテラシー実態把握調査によると、ユーザーの約4割で自分または周囲の人が乗っ取り被害に遭っていたことがわかった。
約3割がセキュリティ「意識せず」
同調査は、6月9日「サイバー防災の日」の一施策として、15~69歳のLINEユーザー男女1940人を対象に実施したもの。調査には「LINE Research Platform」を使用。調査期間は2017年5月10~11日。
SNSやインターネットでアカウント乗っ取り被害に遭ったことがあるかについて聞いたところ、「(自分や友人などで)乗っ取られた人がいる」と回答した人は38%に及んだ。また「アカウント乗っ取り」という言葉については、71%が「知っている」と回答。「ウイルス/マルウェア」(56%)や、「スパム」(47%)よりも認知されていることがわかった。
インターネットや端末のセキュリティに関する意識については、約3割が「あまり意識していない」「まったく意識していない」と回答。中でも20~30代主婦では約5割にのぼった。さらに「パスワードを使いまわさない」と回答したのは19%で、20~30代主婦ではわずか14%だった。
他に「あやしいLINEアカウントを通報する方法」「心当たりのないログイン端末の強制ログアウト機能」など、LINEのセキュリティに関する機能や方法で知っているものをたずねたところ、68%が「ひとつも知らない」と回答。これらを受けてLINEでは、「セキュリティ機能の認知率には向上の余地がある」と懸念を示した。