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中堅中小企業にも馴染み深い“複合機ライク”なデバイスでIoT導入のハードルを下げる

コニカミノルタ、複合機とサーバーとAIを一体化した「Workplace Hub」を発表

2017年03月24日 15時30分更新

文● 五味明子 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 コニカミノルタは3月23日(ドイツ時間)、ドイツ・ベルリンで開催した同社のグローバルイベント「Spotlight Live」において、独自開発の企業向けIoTプラットフォーム「Workplace Hub(ワークプレイス ハブ)」を発表した。

 Workplace Hubは中堅中小企業をターゲットとした製品群で、複合機とサーバー、および関連ソフトウェアを一体化したエッジデバイス。コニカミノルタ 代表取締役社長 山名昌衛氏は「Workplace Hubは、コニカミノルタの欧州チームが中心となり、開発に3年をかけたITプラットフォーム。中堅中小企業の生産性を高め、IoTデータのリアルタイムな集約・分析を可能にし、世界中で拡がるあたらしいワークスタイルにも柔軟に対応する製品」と新ポートフォリオへの強い意気込みを見せた。

ベルリンで行われた「Spotlight Live」で新製品の「Workplace Hub」をお披露目したコニカミノルタ 代表取締役社長 山名昌衛氏

 複合機メーカーのコニカミノルタの製品らしく、Workplace Hubは複合機と同じスペース(1m×1m)に設置可能なサイズになっている。今回、このWorkplace Hubと同時に、複合機の機能をもたないポータブルなハードウェア「Workplace Edge(ワークプレイス エッジ)」も発表されており、こちらはサーバーラックに搭載することも可能だ。2製品とも、発売開始は2017年10月を予定する。

複合機ライクなデバイスで、中堅中小企業にAIやリアルタイムデータ分析の価値を実感してもらう

 Workplaceは、“サーバーとAIを搭載した複合機”と表現するのが適しているように見える。オフィス内のあらゆるITデバイス/ソフトウェアをWi-Fiで接続し、それらのデータの管理をWorkplace Hubに集約、AI機能でリアルタイムな分析を実現する。単に複合機にサーバーを組み合わせただけでなく、文字通り、"現場(workplace)のデータのハブ(hub)"といった役割を担うデバイスだ。

複合機と同じ設置スペースに収納可能。プリンタと同じサイズのモデルもある。

 ダッシュボードが搭載されており、データの管理や分析などの操作はそこで行う。また、各拠点に設置したWorkplace HubまたはWorkplace Edgeをメッシュのように接続し、リモートで現場に指示を出すこともできる。さらに今後は、AWSなど外部のパブリッククラウドとの連携も可能にしていくという。

 「プリンティングや複合機がコニカミノルタにとってのコア事業であることは変わらない。だがコニカミノルタはテクノロジカンパニーとして、カッティングエッジな技術を開発していくミッションがある。Workplace HubはIoTやクラウド、リアルタイムデータ分析といったトレンドに乗り切れていない中堅中小企業に対し、最先端技術のメリットを提供する製品。自社内のデータのリアルタイム分析がもたらすパワーを実感できるはず」(山名社長)

複合機の機能をもたないサーバーのみの「Workplace Hub」も発表

メールやドキュメントをいつ誰が開いたか、AIが分析してアラートを出す

 Workplace Hubのもうひとつの特徴は、これが「多くの企業とのコラボレーショによって実現するエコシステムプラットフォーム」(山名社長)である点だ。今回、パートナー企業として、Microsoft、HPE、Canonical、Sophos、Braintribeといった名前が上がっており、ハードとソフトの両面から機能やセキュリティを強化している。

 サーバー部分はコニカミノルタが設計した仕様をHPEが製造し、OSとしてUbuntu Linuxが搭載されている。また、オフィス内での利用を前提にしているため、Microsoft Officeとの連携も最初から織り込まれているのも、協業の成果のひとつだ。コニカミノルタはサードパーティのソフトウェアをAPI連携でWorkplace Hub上で利用できるよう積極的に進めていく方針で、今後はパートナーリングの強化のほか、Workplace Hubの対応ソフトウェアをオンラインストア「Konica Minolta Marketplace」から購入できるようにする予定だ。

開発に3年をかけたというWorkplace Hubのコンセプト。IoTやクラウド、AIのパワーをリアルタイムに中堅中小企業に届けたいという山名社長の思いが!

 どのオフィスにもある複合機ライクなデバイスでオフィス内外のデータをリアルタイムに分析するというユニークなコンセプトは、グローバルで複合機ビジネスを展開し、中堅中小企業を中心に大きなシェアを維持するコニカミノルタならではの発想だ。

 たとえばメールやOfficeファイルの出力を紙に印刷するのではなく、AIが処理を行い、Workplace Hub上に表示する。誰がどのメールやドキュメントをいつ開いたか、または開いていないのか、それに対するアラートをAIが出す。クラウドやIoTへの敷居が高い中堅中小企業にとっても、馴染みのある複合機に似たデバイスであれば導入への心理的なハードルが下がるのは確かだ。

 「今後はヘルスケアや製造業など、業界ごとのニーズに応じたWorkplace Hubのポートフォリオを増やしていきたい」と山名社長。オフィスに流れるデータの動線を複合機に組み込まれたAIがリアルタイムに把握し分析することで、顧客企業の大幅な生産性向上をめざす。

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