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元AWS小島、アスキー大谷、サイボウズ伊佐がコミュニティの価値をアピール

Cybozu Daysで聞いた 「強い情シスを作るためのコミュニティ活用術」

2017年01月30日 07時00分更新

文● 重森大 写真●曽根田元

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出ていく情報よりも入ってくる情報のほうが全然大きい

伊佐:でもこれまでの話を逆に考えると、企業としてコミュニティに人を送り込むのが怖くなる部分もあるような気がするんですよね。コミュニティに参加してる社員が横のつながりをどんどん作って、社内のことをいろいろしゃべっちゃってるぞと。ここにはどう対処すべきでしょうね。

小島:情シス的な立場と会社の立場で一番気にされるのは、コミュニティに参加したら情報ダダ漏れじゃないのかということですよね。実際、コミュニティへの参加は許されていても発表するのは会社から禁止されてるんですって話を結構聞くんです。

だけど私の経験では、情報は出ていくよりも入ってくる方が圧倒的に多くなります。そして、より多くの情報が入ってくるようにするためにやった方がいいのは、むしろしゃべることなんですよね。たとえば、今みなさんはこの3人の顔なんとなく覚えてると思います。このセッションが終わった後に、この3人を見つけて質問することもできます。だけど、今隣に座っている人の顔って覚えてますか? 多分覚えてないんですよ。この場にいるんだけど、全然、認識されないんですよね。それがこっち側に回ると認識されて、しゃべったキーワードから会話が生まれるんです。

大谷:わかります。参加者から話しかけてきてくれますよね。

小島:で、人が話しかけてくると情報が漏れるんじゃなくて、情報をくれるんですよね。僕のところでこういうことを試したんだけど、こうなったんですよとか。情報が向こうからどんどん来るようになるんですよ。なので、発言する側に回ると、実はインプットの量が飛躍的に増えるんですよね。これは、意外に皆さんが勘違いしてるところです。絶対しゃべってくるなよとか、誰とも名刺交換してくるなよっていうのは、コミュニティ行ってる価値の95%くらい無駄にしています。

大谷:もう1つ言えるのは、そうやって情報をどんどん発信する立場になってくると、その会社が「イケてる会社」になるんですよ。イケてる会社になるとどうなるかっていうと、人が採れるんですよ。実際に、AWSを入れるようになってメディアへの露出も情報発信も増えた企業があるんですが、「クラウドやれるんですよね」って応募してくる人が増えたって言うんです。これから深刻な人手不足になるっていうところで、イケてる会社になる、イケてる情シスになるっていうのはすごくメリットがあって、そのためにはコミュニティが必要なんです。

JAWS-UGを中心にコミュニティ勉強会を数多く取材するアスキーの大谷イビサ

小島:そうですね。そもそもイケてるかどうかという前に、知られてるかどうか、その会社が大丈夫そうかどうかっていう話があるわけですよ。コミュニティは、それをエンジニア目線とか情シス目線で確認できる場なんですよね。だから、そこで発言する側、見つけられる側に回れば、おのずと情報のインプットも人材採用のエントリーも増えていくと思います。

逆に言うと、ここはもしかしたらデメリットにもなるかもしれません。みなさんよりもっといい会社を見つけたら、よそに行く可能性があるからです。だけどそれは、隠してもしようがない。本当のところは隠せないので、どんどん発信してどんどんインプットを増やして、いい会社にしていくしかない。それに、どんなに行くなよ行くなよと言ったって、若手の技術者は行きますから。あそこに行かないと情報がないのを、なんとなくみんなわかってる。だから、上の人が行くなよ行くなよと言っても、会社にとっていいことはないですよね。

伊佐:今は、コミュニティのある製品を積極的に選ぼうとするお客さんもあるくらいですからね。

「明日はkintone Café Japanにいらしてください」

 一通り話し終え、参加者からの質問にもいくつか答えたところで、セッション終了の時間となった。最後に伊佐さんから参加者に投げかけられた言葉。それは翌日に控えたkintone Café Japanへの参加のお誘いだった。

伊佐:時間になってしまったのでここまでにしますが、やっぱりここまで話を聞くと、もうちょっと深く勉強したいという気持ちが出て来ますよね。ちょうど良いタイミングで、kintoneのコミュニティじゃイベントが明日に予定されています。kintone Caféの全国総会としてkintone Café Japanを、サイボウズ日本橋オフィスで開催しますので、ぜひ参加してみてください。

小島:ここまでの50分は、この告知のための壮大な前フリでしたね(笑)。

伊佐:いやいや、決してそういうわけじゃないんですけど、たまたまですよ(笑)。だってこれも僕らのイベントじゃなくてユーザーさんたちが企画したイベントなんですから。たまたまです、たまたま。百聞は一見に如かずって言いますし、1回行けばすべてわかるってことはありませんが、いろいろわかって理解も深まると思いますので、興味のある方はぜひ足を運んでみたらいいんじゃないかなと思います。

小島:じゃあ、たまたまということで(笑)。ただ、ここに来ている人たちはサイボウズ製品のユーザーさんですよね。こういう機会に参加しておかないと、今後kintoneやサイボウズまわりでいろんな新しい機能が登場したときに、もったいないことになりますよ。コミュニティに参加している人ならみんな知ってることを、知らない側にまわっちゃうんですから。コミュニティをぜひ、うまく使っていただくのがいいんじゃないかなと思います。

伊佐:はい。それでは、大谷さん、小島さん。ありがとうございました。

小島・大谷:ありがとうございました。

伊佐:会場のみなさんも、最後までありがとうございました!

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