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登場から10年!スマホの歴史はiPhoneが作ってきた

2017年01月10日 00時45分更新

文● 吉田ヒロ

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 みなさん、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。さて、2017年1月9日にiPhoneは10周年を迎えました2007年1月に米国サンフランシスコで開催されたMacworld 2007で発表されてから10年になります。当初は1000万台を目標に掲げていましたが、現在では全世界で四半期で4000万台超を売るデバイスとなりました。

iPhone 10周年を報告するAppleのページ

 当時のAppleはiPodをWindowsに対応させたこともあり、ポータブルオーディオプレーヤー業界では最大手となっていましたが、現在のように誰もが知っているメーカーではありませんでした。現在では故スティーブ・ジョブス氏を知らなくても、iPhoneのことはほとんどの人がわかりますよね。

2007年に米国などで初代iPhoneが発売されました。日本は2008年のiPhone 3Gからです

 5〜6年前からは、iPhoneをはじめとするスマートフォンの普及で、ビジネスシーンでは訪問先の地図をプリントアウトして持ち歩くと習慣はかなり減りました。これまでは出社してからの仕事だったメールのやり取りを通勤中に済ませることも可能になりました。

当初はデータの間違いなど実用性に疑問符が付いていたAppleの「マップ」アプリですが、現在では精度が間違いないものになっており、公共交通機関の経路検索機能も加わっています

 そしこここ2〜3年はスマホの普及によって、紙媒体の雑誌、特に情報誌のネット移行も進みました。最近では、dマガジンやauブックパスなどの電子雑誌の定額読み放題サービスなどが一般化し、大きな勢力かつ出版社にとっても見過ごせない収益源になりつつあります。

出版社にとっては新たな収益源となりつつある、雑誌読み放題サービス

 2016年には、AirPodsやXperia Earなどの無線デバイスが登場し、SiriやGoogleを利用してハンズフリーで音声コマンドを実行できる環境も整いました。

2016年12月に発売され、いまだ品薄のAirPods。ハンズフリーですぐにSiriを呼び出せるので、情報の検索や音楽の再生なども音声でコントロールできます

 カメラの高機能化も見逃せないポイントですね。現在では風景写真やポートレート、料理の写真などをスマホで撮影するのは当たり前。メカニズムは異なるものの、iPhone 7 PlusやHUAWEI P9、同Mate 9などはデュアルレンズカメラを搭載しており、従来以上に高画質の写真を撮影することが可能になっています。ホワイトバランスや彩度の調整も絶妙で、コンデジや一眼レフで撮影するよりも手軽にいい感じの絵づくりが可能です。

iPhoneで初のデュアルレンズカメラを搭載したiPhone 7 Plus

 2008年にリリースされたiPhone 3GとともにローンチしたiOSアプリの販売サイトであるApp Storeの登場によって、法人はもちろん個人の開発者のマネタイズの場所が提供されたのも忘れてはいけません。コンソールゲーム市場を隅に追いやるほどのヒット作が多数生まれましたし、個人開発者のみなさんの独創的なゲームやかゆいところに手が届くニッチなアプリも多数登場しました。

iPhoneの登場により、アプリ開発者という個人事業主といいますか、ライフスタイルを実践する方が増えました。大手では直近、ポケモンGOやスーパーマリオランなどウルトラヒットのゲームが連続しています

 ここまで紹介した内容は、10年前にiPhoneが登場したからこそ起こった出来事といって過言ではないでしょう。現在のスマホの進化にiPhoneが大きく影響していることは間違いのない事実です。現在は、アジアメーカーの超低価格スマホや高機能かつ低価格のスマホの登場もあり、iPhoneは各国の販売シェアで必ずしも1位ではありませんが、今後もiPhoneの存在感は揺るぎないでしょう。

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