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家庭にもプロジェクターと有機ELテレビが普及!? AV機器の未来はこうなる! 第1回

ソニーが部屋に仮想本屋を作る!?  次世代の生活を豊かにするデバイス「Life Space UX」を体験

2017年01月10日 12時00分更新

文● 折原一也

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「新4Kプロジェクター -It's all here」のデモ

「新4Kプロジェクター -It's all here」のデモ

 米国ラスベガスで開催された家電見本市「CES 2017」。今年以降に登場するであろうさまざまな製品をお披露目する意味合いのイベントだが、やはり面白いものがたくさんあった。

 そこで、AV機器的に「2017年、これは要注目!」と思われるものを詳しく紹介していく。まずはソニーの「Life Space UX」だ。

家の中に本屋やビデオ屋が出現!

「CES 2017」に出展された「Life Space UX」

「CES 2017」に出展された「Life Space UX」

 「Life Space UX」は、ソニーが毎年CESで発表している、空間そのものを生かして新たな体験を創出するコンセプトおよび製品である。

2016年に製品化されたLife Space UX製品。超短焦点プロジェクターやスピーカー内蔵のLED照明など、生活空間に溶け込む製品となる

同じく2016年に発売された「グラスサウンドスピーカー」(左)。元となった製品は高さが2mぐらいあったが、グラスサウンドスピーカーの高さは303mmほど

 「CES 2017」では、本、映画、音楽といったコンテンツとの新たな出会いを提案するコンセプトモデル「新4Kプロジェクター -It's all here」を出展していた。

 「CES 2017」で展示していたのはその世界観を具体化した部屋そのものといった雰囲気で、超短焦点で壁に合わせて設置できる4K SXRDプロジェクターから壁に向けて映画や本、音楽といったタイトルがズラリと並び、その中から好みを選んでジェスチャー操作で選び出すというデモンストレーションが実施された。

「Life Space UX」の製品群を担当するソニーTS事業準備室室長の斉藤博氏

「Life Space UX」の製品群を担当するソニーTS事業準備室室長の斉藤博氏

 実際に部屋に入ってみて感じたのは、映画、本、音楽とさまざまなメディアと触れるライブラリー的な存在ではあるが、PCやスマホのような画面を操作して選ぶのではなく、壁に投射された100インチの映像が目の前に存在して、そこから選び取れる事が体験としての違い。

 Life Space UXの製品群を担当するソニーTS事業準備室室長の斉藤博氏が「例えば本屋をぶらぶらしていてコンテンツに出会うようなイメージ」と説明している通り、新4Kプロジェクター -It's all hereは新しいコンテンツの出会いの体験を変えるものだ。

壁に映し出されたコンテンツを選び出す体験を提供

壁に映し出されたコンテンツを選び出す体験を提供

映画、本、音楽、写真をそのまま楽しむ

映画、本、音楽、写真をそのまま楽しむ

 より詳しく製品を見ていくと、新4Kプロジェクター -It's all hereのハードウェアと呼べる製品はキャビネットに収められたプロジェクターで、同じCES 2017で発表された「VPL-VZ1000ES」(2万4999ドル、293万円ほど)と同じ光学エンジンを搭載し、4K SXRDデバイスを採用。

キャビネットに収められた本体

キャビネットに収められた本体

壁につけた状態で80インチ、25cmで120インチを再現できる超短焦点4Kプロジェクター

壁につけた状態で80インチ、25cmで120インチを再現できる超短焦点4Kプロジェクター

 ライブラリーを表示するGUIのソフトウェアプラットフォームについては公表されていないが、映画や音楽、雑誌といったさまざまなコンテンツのジャンルを画面全体にランダムに表示して、気になるものを選び取るという操作感が1つのポイントとなる。

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