IEMギョンギ大会では、参加プレーヤーの対戦を観戦するだけでなく、会場内にIntelをはじめとした協賛各社がブースを構え、最新ゲーミングPCを展示するとともに、実際に来場者がゲームを楽しめる環境も整えられていた。ここでは、IEMギョンギ大会で展示されていたゲーミングPCを紹介していこう。
IntelブースにはCoreプロセッサ搭載ゲーミングPCを多数展示
会場エントランスにかなり大きな場所を確保していたブースが、Intelブースだ。Intelブースでは、第6世代Coreプロセッサーを中心としたIntel製CPUを搭載するゲーミングPCが多数展示されていた。展示されていたゲーミングPCは、ゲーミングノートPCが中心。Acer、ASUS R.O.G.含む、Dell、HP、Lenovo、MSIといった有名メーカー製の最新ゲーミングPCを展示。また、各ゲーミングPCには、IEMギョンギ大会で競技タイトルに採用されている「StarCraft II」、「League of Legends」、「Overwatch」がインストールされ、来場者が自由にプレイできるようになっていた。また、Intelが現在最も力を入れている分野の一つとして挙げているVRコーナーも用意。HTC Viveや、アクチュエーター付きの体感型レーシングシートを利用したVRレーシングコーナーでは、これまでのPCゲームにはない臨場感で試遊プレイが行えた。
そして、ブースの一番奥には、「Intel Extreme Masters(IEM)認定PC」と呼ばれるPC製品が展示されていた。こちらは、IEMが定める基準を満たしたPCに対して与えられるものだそうで、eスポーツ向けゲーミングPCの基準になっているという。ブースでは数種類のIEM認定PCを展示していたが、そのうち2台は、韓国の有名ゲーミングPCブランド「Preflow」が販売している「IEM-PC CHALLENGER」と「IEM-PC CHAMPION」という製品で、韓国で実際に販売されているものだ。
IEM認定PCは、CPUが第6世代Core i5以上、メモリーが8GB以上のDDR3/DDR4 HyperX、グラフィックボードがGeForce GTX 960以上またはRadeon R9 280以上、ストレージはSSDが128GB以上でインテル製SSDを推奨、HDDは最低500GBで、SSDのみまたはSSD+HDDの構成であること、OSはWindows 8.1またはWindows 10であることが求められる。もちろん、IEM-PC CHALLENGER、IEM-PC CHAMPIONともにこの条件をクリアーしている。こういったPCが販売されているという点からも、韓国でeスポーツが盛んであるとともに、IEMの認知度も高いことがわかるだろう。
アリーナ後方にもゲーム体験コーナーを用意
Intelブースはエントランスに設けられていたが、ステージのあるアリーナ後方にもゲーミングPCが置かれ、各種ゲームを試遊できるようになっていた。
デスクトップPCゾーンには、Lenovoのゲーミングデスクトップ「Ideacenter Y900」と、Acerのゲーミングデスクトップ「Predator G1」および「Predator G6」が設置され、StarCraft IIの試遊が可能。また、ゲーミングノートPCゾーンには、AcerのゲーミングノートPC「Predator 15」や「Predator 17」、R.O.G.の「G752VS」を設置し、Counter-Strikeが試遊できるようになっていた。これらは、全てCPUにCore i7、GPUにGeForce GTX 980やGTX 1070など強力なスペックとなっており、どちらも快適な試遊が可能だった。
また、その隣にはVR体験ゾーンも用意。こちらには、Intelブースにもあったアクチュエーター付きレーシングシートを利用したものや、DellのゲーミングノートPC「Alienware 15 R3」にOculus RiftとOculus Touchを接続したVR試遊コーナー、HTC Viveを利用したVR試遊コーナーが用意され、それぞれ多くの来場者の人気を集めていた。
AcerはゲーミングPCブランド「Predator」の独自ブースを展開
会場では、Acerもプライベートブースを構え、ゲーミングPCブランド「Predator」シリーズの製品を広くアピール。展示されていたものは、ゲーミングデスクトップPCやゲーミングノートPC、ゲーミングディスプレーなどで、その多くがすでに発売済みまたは発表済みとなっていた。そういった中で注目を集めていたのが、2016年9月のIFA 2016に合わせて発表された、21インチ湾曲液晶搭載ゲーミングノート「Predator 21X」だ。IFA 2016での発表から3ヶ月ほど経過しているが、今回もまだ参考展示で、スペックの詳細などのアップデートはなかった。それでも、その見た目のインパクトの強さから、かなり注目を集めていた。
そしてもう1つ新モデルとして展示されていたのが、「Predator 17X」だ。こちらも、基本的にはすでに発売済みのモデルをベースとしているが、CPUに第7世代Core i7を採用するモデルとして展示されていた。第7世代Core i7の新モデルは2017年1月に発表予定となっており、そのタイミングで正式発表になるものと思われる。
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