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ソフトバンク、NB-IoTの実証実験を実施 駐車場の車の出入りをチェック

2016年11月24日 22時22分更新

文● スピーディー末岡/ASCII.jp

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 ソフトバンクは今日24日、幕張メッセ駐車場にてNarrowBand-IoT(NB-IoT)の実証実験を行なった。NB-IoTとはIoT機器向けのLTE規格で、3GPPが定める通信速度などの標準化規格「リリース13」に準拠し、低コスト、低消費電力、エリアカバレッジが広いという特徴がある。既存のLTE基地局をそのまま使えるため、エリア構築に時間がかからないというメリットもある。5G世代の技術のひとつとして今後期待されている。なお、NB-IoTは、同社が9月からスタートさせた「5G Project」の第2弾。

 ソフトバンクは実験試験局免許を11月16日に取得したばかりだが、今回は幕張メッセの駐車場に立っているアンテナを活用し、駐車場の入庫・出庫を確認できるというデモンストレーションを実施。NB-IoTの実証実験は国内初となる。900MHz帯のNB-IoT基地局と、駐車場に取り付けたモジュールの間で通信し、クルマが駐車場に入ったらスマホのアプリで確認できるいうものだった。ソフトバンクによると、これはあくまでもデモ用であり、実際に駐車場に導入するかどうかは未定とのことだ。

このモジュールが駐車場の地面に埋め込まれているイメージ

モジュールとアンテナ間は軽いデータとやり取りするだけなので、バッテリーは10年近くもつという

 モジュールのバッテリー寿命は約10年とのことだが、バッテリーが切れたらどうするのかといった課題を含め、まだまだ課題は多そうである。今回の屋外実験をスタートとし、今後はテストを重ね、2017年の夏頃までにネットワーク構築を目指すという。5G導入に向けて、着々と技術検証は進んでいるのである。

これがスマホのアプリ。テスト版なのでメニューはすべて英語

駐車場にクルマが止まっている状態

駐車場からクルマが出て行くと、アプリ上でこのように表示される

今回の実証実験のイメージ

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