iPhone 7やApple Watchをタッチするだけで、コンビニでの支払いや自動改札の通過が可能な「Apple Pay」。サービスが始まって約1ヵ月ということで、バリバリ活用している人も多いはず。
一方でこれからiPhone 7を購入する人の場合、「自分のクレジットカードは使えるのかどうかわからない」という人もいるのではないでしょうか。
アップルのサイトにはApple Payに対応したクレジットカードのロゴやリストがあるのですが、これが正直わかりにくさの元になっているとも言えます。そこで本記事ではQ&A形式でなるべく簡単に解説していきます。
Q1 結局、どのクレジットカードならApple Payで使えるの?
A1 Apple Payに登録できるかどうかは「カード会社」次第
いきなり本題ですが、これはクレジットカードを発行しているカード会社がApple Payに対応しているかどうかに尽きます。カードの前面にある「VISA」「MasterCard」「JCB」「AMEX」といったロゴ(国際ブランド)はひとまず関係ありません。実際にはVISAの場合のみ機能が違ってくるのですが、それは後ほど解説します。
では、どのカード会社がApple Payに対応しているかと言えば、主要な会社が広く含まれています(アップルは取引額ベースで国内の約8割をサポートしているとします)。
ちなみにアップルのサイトにも対応カード会社一覧が掲載されていますが、あまりに数が多いうえに注釈もあって理解しづらいので、その中から主な会社をピックアップしました。
●Apple Payに対応している主なカード
・三井住友カード
・クレディセゾン(セゾンカード、UCカード、セゾンAMEX)
・JCBカード
・オリコカード
・楽天カード
・ビューカード(JR東日本)
・TS CUBICカード(トヨタファイナンス)
・イオンカード
・dカード(NTTドコモ)
・au WALLET クレジットカード(プリペイド型は今後発表)
・ソフトバンクカード
このほかにも地方銀行系のカード会社などによって、三井住友カードやJCBカードの基本機能をほぼそのまま引き継いで発行しているクレジットカードもApple Payが利用できます。
これがアップルのリストに含まれる大量のカード会社の正体で、また1つの会社の中でも対応/非対応が分かれる原因です。少し複雑な話になるので、Q4であらためて解説します。
Q2 では、どの会社のクレジットカードはApple Payでは使えない?
A2 三菱UFJニコス、ジャックス、ライフカードなど
一方、Apple Payに非対応なのは、基本的に“リストに載っていない”カード会社となりますが、それではさすがにわかりにくいので、非対応のカードやカード会社から主なものを紹介します。
●Apple Payに対応していない主なカード
・American Express
・ダイナースクラブ
・三菱UFJニコス(MUFGカード、DCカード、NICOSカード、AMEX)
・JACCSカード(ジャックス)
・セディナ(セディナカード、OMCカード)
・ライフカード
・アプラス
・UCSカード
・SBIカード
・ポケットカード(P-oneカード、ファミマTカードなど)
・エポスカード
・ワイジェイカード(Yahoo! JAPANカード)
・ゴールドポイントカード・プラス(ヨドバシカメラ)
など
JACCSカードやライフカードなど、提携カードも含めて、比較的ユーザーが多いと思われるカード会社も含まれています。三菱UFJニコスは、現在の主力であるMUFGカードについては「まもなくの対応」であることが発表されています。
また、上に挙げたカード会社であっても、今後対応が行なわれる可能性はもちろん考えられます。
Q3 自分はAMEXユーザーなのだが、結局使えるの使えないの?
A3 セゾンのAMEXは使えます。純正のAMEXやMUFGのAMEXは使えません
American Expressのロゴが付いたカードは、国内ではAmerican Express本体のほか、クレディセゾン、三菱UFJニコスなどの会社がライセンスを結んで発行していますが、このうちApple Payに対応しているのはクレディセゾンが発行したカードのみです。
本国アメリカではApple Payに対応しており、プロモーション画像などにも使われていたため期待していた人も多かったようですが、日本ではAmerican Express本体が発行するカードは利用できません。