新世代のセキュリティサービス「McAfee LiveSafe」に迫る 第17回
スマホやタブレット、Apple Watchにも対応
家族全員が所有するデジタル端末のセキュリティ機能を一手に引き受ける「マカフィー リブセーフ」
2016年11月16日 09時00分更新
常に変化するマルウェアのふるまいを分析してブロックする「Real Protect」
マルウェアを検出するには、デバイスにインストールしたシグネチャー(マルウェア定義ファイル)を元に検索をかける。合致するものがあったら、そのファイルを隔離し、マルウェアを除去してくれる仕組みだ。最新のマルウェアに関する情報やサンプルはマカフィーに集められ、ユーザーにフィードバックしてブロックできるようになる。そのため、可能性はとても低いのだが、世界のどこかで最初に感染した情報がクラウドに送られて、ユーザーにフィードバックが来るまではタイムラグがある。この間に、その新しいマルウェアの攻撃を受けた場合、これまでのセキュリティ対策製品だと守り切れないことがあるのだ。
現在、1分あたり305件のマルウェアが新たに登場しているという。凶悪なランサムウェアや、WindowsだけでなくMacやモバイルをターゲットとしたマルウェアも増えているのだ。
そこで「マカフィー リブセーフ」は次世代のマルウェア対策エンジン「Real Protect」を搭載した。まずはシグネチャーによる検出を行ない、スルーしたプログラムもそのふるまいを検知するのだ。ふるまいが問題ないかどうか判断に困ったら、自動的にマカフィーのクラウドにデータを送信。そちらの膨大なデータベースと処理能力を利用して脅威度を分析し、怪しければマルウェアとして除去する仕組みだ。
流行り始めた最新の脅威にも素早く対応できるし、個人のデバイスの限られた処理能力を消費せずに未知のマルウェアも防御できるようになる。ノートPCのバッテリー消費だって抑えられるのだ。
増え続けるウェブサービスのID/パスワードを多要素認証で守る「True Key」
GmailやDropboxなどのクラウドサービスから、アマゾンや楽天などのネットショップ、音楽や動画の配信サービス、ネットバンクなど、ユーザーが管理しなければならないID/パスワードは増える一方。しかし、共通の組み合わせにしたら、それこそ不正アクセスされる可能性が高くなる。そんなときに活躍するのがパスワード管理アプリだ。万全のセキュリティーでID/パスワードのリストを守ってくれ、必要なときには自動ログインできるので、パスワードを覚える必要がない。その分、複雑な文字列を設定してセキュリティを高められるのだ。
「マカフィー リブセーフ」のユーザーは「True Key」アプリも利用できる。別途インストールは必要だが、ライセンスは含まれているので家族5人までの利用ならコストはかからない。
最も重要な「True Key」へのサインインには、多要素認証を利用する。パスワードだけでなく、常に2つ以上の認証要素を利用して本人確認を行なうので安全なのだ。また、この手のサービスはマスターパスワードを忘れてしまうと、全データを失ってしまうのが普通。セキュリティを強固にするための措置だが、本製品では安全にリセットできるようになっているのも頼もしい。
現在、筆者が複数端末で利用しているパスワード管理アプリは、「LastPass」が年間12ドル、「1Password」が2.99ドル/月となる。「マカフィー リブセーフ」があれば、このコストが不要になるのもうれしいところだ。
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