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SMB市場のシェア拡大とパートナー増強、デルは変わらず重要な戦略パートナー

デルから独立したソニックウォール、国内市場戦略をアピール

2016年11月14日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ソニックウォール・ジャパン(クエスト・ソフトウェア SonicWALL事業本部)は11月11日、デルから独立後の事業戦略に関する記者説明会を開催した。強みであるSMB市場を中核に、UTM販売をさらに加速させるための、新たなパートナープログラムなどが発表された。

SonicWALL ワールドワイド・セールスVPのスティーブ・パタキー(Steve Pataky)氏

SonicWALL グローバル・ストラテジック パートナー&APAC セールスのスコット・マクレディ(Scott McCrady)氏

ソニックウォール・ジャパン 代表の藤岡健氏

デル・ソフトウェアから独立、「100%セキュリティに注力できる体制に」

 米国では11月11日付で、投資会社グループによるデル・ソフトウェア買収と新会社クエスト(Quest Inc.)への移行、さらにソニックウォールの独立企業化が発表されている。

 説明会に出席した米ソニックウォール ワールドワイド・セールスVPのスティーブ・パタキー氏は、「100%セキュリティに注力して事業展開できる体制になった」と、独立企業となった意義を強調する。新CEOとしてセキュリティ業界で25年以上の経験を持つビル・コナー(Bill Conner)氏を迎え、変化の速いセキュリティ脅威に対抗するためのセキュリティイノベーションも「かなり加速できると考えている」と語る。

 これまで親会社だったデルは「ソニックウォールにとって非常に戦略的なパートナー」であり、引き続き販売チャネルとして関係を強化していく。

 また、APAC セールス担当幹部のスコット・マクレディ氏は「ソニックウォールは、引き続きチャネルに対してコミットメントしていく」と語った。そうした動きの第一歩として、米国ではすでに「SonicWALL SecureFirst」というパートナープログラムを開始しており、現在、APAC/日本市場向けのプログラムも策定中だという。具体的には、新規顧客や新規ビジネスをもたらした販売パートナーに対する報奨金、ディスカウントなどの施策だという。

 さらにマクレディ氏は、製品開発においては、クラウドサンドボックスサービスの「Capture ATP」を活用するファイアウォール、そのOSである「Sonic OS」の進化、パートナーが柔軟にサービス追加できるマネージド型サービス提供基盤、SMB顧客を意識したユーザービリティの改善、などを「キーエリア」と考え、注力していくと述べた。

 日本市場については、ソニックウォールにおいてはグローバルのトップ5に入る市場であり「APAC圏では最も重視している」と述べている。

これまでの動きを堅持、SMB市場におけるシェア拡大とパートナー増強

 最後にソニックウォール・ジャパン 代表の藤岡氏が、日本法人におけるビジネス概況と今後の戦略を説明した。

 日本でも11月1日付で、デル・ソフトウェア日本法人がクエスト・ソフトウェアになり、デルグループから独立している。現在のところ、ソニックウォールはまだクエストの一事業部門というかたちだが、今後、日本法人を立ち上げ独立する予定だという。藤岡氏は、すでに社内では、それぞれのビジネスオペレーションが独立して行われていると説明する。

 ソニックウォールのビジネスがデル傘下に入った2013年以降、日本市場におけるビジネスは大きく拡大してきた。藤岡氏によると、2013~2015年(FY2014~2016)の新規売上は、台数ベースで96%の増加、金額ベースで30%の増加となっている。ソニックウォール・ジャパンとしては、この動きを維持していく戦略だ。

 藤岡氏は、今後の「重点強化エリア」として、「SMB市場でのさらなるシェア拡大」と「パートナーとのさらなるビジネス活性化」という2点を挙げた。

 SMB市場においては、すでにUTMを導入済みのSMB顧客に対しても、最新バージョン(SonicOS 6)への乗り換えを促していくという。これにより、OS 6から対応しているCapture ATPサービスの利用促進へとつなげていく。SSL-VPN製品の他社からの乗り換え促進にも取り組むという。

 なお、Capture ATPの国内提供開始は11月下旬を予定しており、国内データセンターからサービスを提供するとしている。

「SMB市場におけるさらなるシェア拡大」のための具体的戦術

 パートナービジネスの活性化については、前述したSonicWALL SecureFirstプログラムを、国内では来年2月から展開していく予定だという。パートナー数は2013~2015年で12%増えており、今後も新規のリセラーを拡大していく方針。

 なお、デル(Dell EMC)との関係について藤岡氏は「最も重要な戦略パートナーの1社」だと述べている。デル経由での製品販売が、SMBビジネスの伸びている大きな要因であり、他方で公共系(官公庁や学校など)への製品販売でも、デル経由の販売ネットワークが生かされているからだと説明した。

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