ピント調整が撮影後にできる!
進化した「4K PHOTO」
LUMIXシリーズのほかの機種でも採用されている「4K PHOTO」は、簡単にいえば4K相当の記録解像度、約800万画素相当(3328×2496ドット)で動画を撮る感じで秒間30コマの連写を行ない、後からフレーム単位での静止画への書き出しを行なえる機能だ。
これまでは、連続したフレームから好みのフレームを選んで書き出す必要があったが、G8では一括保存機能が追加され、PCに画像をコピーしてから選ぶことが可能になっている。
また、同機能を利用した「フォーカスセレクト」モードでは、ピント位置をずらしながら高速に連写を行ない、後から好みの位置にピントが合っている画像を選ぶ機能も搭載された。撮影時にどこにピントを合わせたら効果的かを考える場合には効果的だろう。
さらに、同機能を利用した「フォーカス合成」ではピントの位置の異なる画像を合成して深い被写界深度の画像を生成することが可能だ。マクロ撮影などではピントが浅くなりがちだが、背景までしっかりピントを合わせたい場合には便利だ。
4K PHOTOを利用した機能にもうひとつ、「比較明合成」がある。これは明るい部分を選んで合成する機能で、打ち上げ花火などで複数の花火を1枚の画像の中に収める、といった撮影で便利だ。
連続撮影した中から画像を選んで合成できるので、好みのイメージに近い仕上がりにできる。これらはいままでなら撮影するときに色々考えながら撮ったり、技術を求められることが多かった。しかし、本機では撮影モードの設定さえしっかりしておけば、後処理をカメラが自動的にしてくれるので、専用の知識がなくても本格的な写真が撮れる。
マルチアングルモニター&EVFを搭載
自由度の高い撮影スタイル
アイレベルで構える一眼レフスタイルは、しっかりとカメラをホールディングできるので動きのある被写体でも安定してカメラを保持できる。また、周囲の明るさに影響されずにファインダーに集中できる。
ここ最近のEVF採用機のブームでもあるが、EVF使用時でも背面モニターにタッチすることで、ピントを合わせたい位置の指定ができる点はとても便利だ。
本格撮影が可能な一方で、マルチアングルで可動する背面モニターにより、コンデジのように自由なアングルで気軽な撮影もできる。ボディーがコンパクトなので苦にならず、高速なAF動作と協力な手ブレ補正は静止画から動画までさまざまな用途で活用できる。
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