前回、月間20GBオーバーでは「格安SIMを脅かす!?」などと書いたが、予想外に早い値下げで対抗したのがイオンモバイル。
10月1日から20GB以上のプランを値下げし、20GBで1000円引き、50GBは4000円引きと大きく値を下げてきた。前回の時点では一部で3大キャリアが安い現象が発生していたが、それをひっくり返してしまった。
今後の大容量プランの目安となる料金
イオンモバイルは、格安SIMの中でも大手となる「IIJmio」や「OCN モバイル ONE」と違い、「MVNE」(Mobile Virtual Network Enabler)という役回りの通信事業者の協力を得てサービスを提供している格安SIMだ。
そのため、今回値下げをしたとしても、回線を提供してもらっているMVNE事業者に対する原価から、大きくかけ離れた料金体型とはなっていないはず。
ということは、今後イオンモバイルと同じMVNEに依存する格安SIMやMVNEの事業者からも、同様の大容量プランの開始、または近い料金体系のサービスが行なわれる可能性がある。
具体的には、値下げ後の月間20GBの音声通話付きプランは4980円(税別)であるが、それに近い金額のサービスが登場する可能性があるということだ。
端末代込みでも月間20GBプランは格安SIMが安い
10月1日からのイオンモバイルの料金で計算した2年間の端末費用込み費用を見てほしい。iPhone 7 32GBを購入代金と2年間の費用となっているが、イオンモバイルの値下げで3大キャリアよりもイオンモバイルが安くなった。
もちろんこれは音声通話があれば、3大キャリアとの差が狭まったり逆転したりする可能性があり、3大キャリアはテザリングオプションの1000円(税別)の徴収が始まれば、実際の費用が変わってくる可能性があるが、なんとか格安SIMは安いという面目を保っている。
また、毎回説明しているが、途中で高速データ通信量のプランを少なくしたり、解約したりした場合の負担が少ないのも格安SIMということも忘れてはならない。途中で何らかの事情が発生した場合は格安SIMのほうが安心なのは間違いない。
ちなみにイオンモバイルの場合、音声通話付きの契約でも、契約後すぐ解約しても解約金はない(180日以内でのMNP転出による解約時のみ税別8000円という高額な解約金がかかる)。契約変更しなければならない事情が発生した場合でもおサイフにやさしいのだ。
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