このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

破損覚悟のIntel Compute Stick大改造実験 第2回

Atom版スティックPCを精製水と無水エタノールに浸す

2016年10月25日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) ●編集/北村

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

無水エタノールはけっこういいかも?

 次に精製水と同じく、多くの要望があった無水エタノール。食器の洗浄から臭い取り、ヒートシンクのしつこい汚れにまで対応するほか、水で希釈すれば消毒にも使えてしまう。夏場であれば水とハッカ油と混ぜて、虫除けスプレーの材料にもなるため、これも便利なアイテムだ。

というわけで、用意した無水エタノール。パッケージがオレンジジュースのようである

 「ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情」でおなじみ大原雄介先生からも、ときどき120%思いつきの案が届くこともある。

 無水エタノールは保管ルールに記載されているように、静電気など着火の要因に注意する必要がある。起動した状態で浸けた場合、まずそういったことは起きないのだが、念のため、USB電源駆動する部分を活かして、屋外で簡易実験するといいだろう。編集部で実行した際は、いちおうバケツをいくつか用意しておいた。

 今回は簡易検証なのでフタを用意しておらず、またシールなど無水エタノールの影響を受けるようなものの除外も実行していない。後述する冷却性能からすると、密閉性の確保ができれば、アリな液体になる。

起動した状態から液没するコースを選択

基板がよく見えてカワイイ

 常用性の検証として、Youtubeの動画を再生してみた。動作云々よりも、CPUの温度変化を見る目的になるが、アイドル時35~36度の状態から、約1時間の連続再生直後で39~40度と、軽い負荷で数時間使用するのであれば、問題のない傾向になった。

1時間の動画再生でCore 0とCore 1は39度、Core 2とCore 3は42度

OCCT 4.4.2を30分実行した結果は、13分付近で45度に到達するも、それ以上になることはなかった。意外と冷却できている。フタを開けていたため、気化の影響もありそうだ(液体は減っているように見えなかったのだが)

次回はCore m版の空冷テスト!

 2回に渡り、PCを破壊しかねない実験を許してくれた「ありがとう、某社さん!」な展開だったわけだが、次回はCore m版スティックPCこと、「STK2M364CC」のテストに入る。まずは大気中での冷却性能をチェックしつつ、SoCとして採用されたCore m3-6Y30の性能を見ていこう。

最新のCore m搭載スティックPC「STK2M364CC」の実力はいかに?

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中