WordPressで検索エンジンからの集客を強化するために最低限やっておきたいことを初心者向けにまとめました。
WordPressはいまや世界中の何百万という人に利用され、さまざまな用途のWebサイトが作られています。導入や運用、使い方が簡単なのが人気の理由ですが、本格的に全体的な検索順位の改善をするにはやはり適切な最適化が必要です。
WordPressの初心者向けのこの記事では、オンライン上で見つけやすいWebサイト作りに役立つWordPress SEOの基本概念を解説します。
記事で取り上げる項目は次のとおりです。
- タイトルタグ
- メタディスクリプション
- パーマリンク
- キーワードフレーズ
- 代替テキスト
- 内部リンク
- Yoast SEOプラグイン
- キーワードリサーチの基本
- WordPressの手直し
それでは始めましょう!
WordPressの検索エンジン最適化ガイド
タイトルタグ
タイトルタグはWebページのヘッダー部分で使用し、検索エンジンとユーザーの両方にページタイトルをより効果的に伝えます。
タイトルタグはSEO効果を高め、さらには全体的な検索順位を上げるのに役立ちます。ユーザーはタイトルタグからなにに関する投稿なのかをクリックする前に知ることができます。タイトルタグは通常、検索結果では次のように表示されます。
メタディスクリプション
WordPressでYoast SEOプラグイン(後ほど解説します)をインストールすると、メタディスクリプションとキーワードの入力欄が表示されます。最適なSEO対策としては、メタディスクリプションは投稿全体で使われる関連キーワードを含むと良いとされています。投稿のタイトルも同様に、関連キーワードを入れると最適な効果を得られます。検索エンジンに対してだけではなく、ユーザーに対してコンテンツ内容を明確にすることが重要です。
メタディスクリプションとフォーカスキーワードを設定項目に入力すると、 見落としていたSEO対策に対してYoastの提案やアドバイスが表示されます。
ではメタディスクリプションにはどのような効果があるのでしょうか? メタディスクリプションは検索結果で人が目にするものです。次の画像のように、メタディスクリプションを見れば、 どのような内容のWebサイトやページなのかWebサイトにアクセスする前に分かります。
検索ユーザーはメタディスクリプションなどからWordPressの投稿内容を推測します。メタディスクリプションを設定しない場合、検索エンジンは通常投稿の最初の文章を抜粋しますが、その文章はユーザーがWebサイトにアクセスしてみたいと思うような魅力的なものではないかもしれません。メタディスクリプションそのものは検索順位には影響しませんが、検索結果ページでユーザーの行動喚起を促す重要なものです。
通常はメタディスクリプションを書いているときにWordPressが文字数の制限をカウントしてくれますが、メタディスクリプションを考えるのにMS-WORDを使用している場合は、文章を選択してスクリーン左下の文字数をクリックすれば、文字数をチェックできます。
パーマリンク
パーマリンクは投稿ごとの固有のURLです。パーマリンクを見れば、ユーザーはそれがなにについてのリンクなのかを実際にリンクをクリックする前に知ることができます。タイトルやメタディスクリプションと同様に、パーマリンクに含まれている単語に関連したキーワードが検索されると、 その単語は検索結果で太文字で強調されます。 パーマリンクの変更方法は次のとおりです。
- ブログページでパーマリンクの編集をクリック
- 必要なパーマリンクへ変更
- 変更後、ブログをリロード
パーマリンクは分かりやすく適切な構造をコンテンツに持たせるのに良い手段です。
フォーカスキーワードフレーズ
キーワードフレーズはページへのアクセス数を増やすための最適化に使う特別なフレーズです。キーフレーズは、ページが検索されたり順位付けされたりするときの核となるキーフレーズとして使われます。 どんなキーフレーズで自分のWebサイトをユーザーに見つけて欲しいか考えてみましょう。
各ページのキーワードとフレーズに重点に取り組み、Yoast SEOのフォーカスキーワード欄に入力すると、ユーザーと検索エンジンの両方に対するWordPress Webサイトの存在感を強化するのに役立ちます。キーワードリサーチについては後ほど詳細を解説します。
画像の代替テキスト(およびファイル名)
画像ファイル名と代替テキストは、キーワードに関連した画像をスクリーンリーダーと検索エンジンに対して自然な文字列で表し画像に意味を持たせるのに良い手法です。ファイル名と代替テキストは画像のアップロード時に設定できます。方法は次のとおりです。
- 「メディアを追加」ボタンからブログ投稿で使用する画像を選択、または使用する画像をアップロード。画像の名前はアップロード前にローカルPC上で変更しておく
- スクリーンの右側にある代替テキスト欄をクリック
- 使用するキーワードを入力し「投稿に挿入」をクリック
これでキーワード情報が追加された画像が投稿内容に挿入されました。
内部リンク
内部リンクはWordPress Webサイト内でページ同士をリンクすることです。内部リンクには次のようなたくさんのメリットがあります。
- オンページSEOのメリットがある
- 1つのページからほかのページへリンクジュースが行き渡り、投稿の露出度が上がる
- 「直帰率」のリスクを低くし、かつ「訪問別ページ数」を増やすページビュー数の可能性を高める
- 検索エンジンが記事をより効率的にクロールし、インデックス登録できる
別のページにリンクさせるには(または投稿でも方法は同じ)、リンクしたいページに関係のある単語にハイパーリンクまたはアンカーテキストを設定するだけです。以下はハイパーリンクを挿入する方法です。
- リンクしたいページを開き、ブログ投稿のURLをコピー
- リンクさせたい単語またはテキスト部分をハイライト
- WordPressエディターのトップバーにあるリンクボタンをクリックし、リンク先URLの項目に貼り付け、「リンク追加」をクリック
このようにWordPressのコンテンツでページや投稿同士をリンクさせるのはとても簡単で、なによりユーザビリティやSEOに良い影響があります。
WordPressでは同じことをする場合でもいろいろな方法があるので、コンテンツエディターでいろいろと試して自分に一番合う方法を探してください。
Yoast SEO
Yoast SEOはWordPress SEOプラグインの中でももっとも人気なプラグインです。このプラグインは無料で、世界中の何百万ものWordPressユーザーに日々活用されています。Yoast SEOはオンページSEO分析、ソーシャルの適切な最適化など、ほかにもたくさんのSEOに役立つ機能をユーザーに提供しています。Yoast SEOが人気を集める理由は次のとおりです。
- タイトルとメタディスクリプションの関連キーワードに対する最適化を確実にし、主要な検索エンジンの検索順位に良い影響を与える
- ページシェアを強化する専用のマークアップを生成し、Webサイトのソーシャルメディア対策ができる
- rel=canonicalタグによる重複コンテンツを防ぐ
- コンテンツがユーザーに分かりやすいかをチェックするリーダビリティ測定機能がある
キーワードリサーチの基本
通常キーワードリサーチはプロジェクトの初期段階で取り掛かります。キーワードとは文字どおり、ユーザーが検索エンジンでなにかを検索する際に鍵になる言葉です。WordPress Webサイトで使用するキーワードをリサーチするとき、次の点を検討することが重要です。
- Google キーワード プランナー(キーワードリサーチツールとしてはもっとも人気なツールの1つ)だけをキーワードリサーチに使わない。ほかにもたくさんの便利なツールがあるので、記事『これなら勝てる!SEOキーワードリサーチ完全攻略ガイド 2016年版』を参考に
- キーワードやキーワードフレーズを人気度で選ばない。人気なキーワードであるほど、より多くの競合と同じキーワードについて争うことになる。その代わりに競合度の低〜中程度のキーワードを使ってみるとよい。人気なキーワードではないかもしれないが、競合度の高いキーワードで争うよりはWebサイトが人に見られるより高い可能性がある
- ビックワードだけを使わない。 ユーザーに自分のWebサイトが表示される検索結果を一発で表示できるので、部分一致やロングテールキーワードもまた魅力的な選択肢となる
次は3種類のキーワード例です。
- ビッグワード:カメラ、電話、服
- 部分一致:キャノン カメラ、HCT 電話、赤い 服
- ロングテールキーワード:NX5シリーズ キャノン カメラ、HTC Desire 5 携帯電話、サイズ 2 赤 赤ちゃん ワンサイズ 服
自分のページにもっとも当てはまるキーワードを使いましょう。男の子の子供服を売っている場合に、「男性の服」のキーワードを試しても意味がありません。そのページにふさわしい適切なキーワードを常に使用してください。
Google キーワード プランナーのほかに、Google Search Consoleでは検索アナリティクス レポートが使えます。検索アナリティクスレポートでは、検索結果から、またはクリックスルーからWebサイトへのアクセスに使用されたキーワードを正確に測定できます。検索アナリティクスはページのさらなる強化に利用できるたくさんのキーワードデータを提供してくれます。
WordPress SEOの手直し
WordPressサイトのSEOを改善するには、何年にもわたって公開してきた古いコンテンツに手直しを加えるのが有効です。 手直し加える部分は次のとおりです。
画像
ブログ投稿の全体の画質を改善し、前述したWebサイトのSEOの改善に効果的な代替テキストを画像に設定します。画像をアップロードするときは、それらの画像は著作権フリーである必要があります。高品質な画像が手にはいるWebサイトは、例をあげるとPixabay、ShutterStock、Fotolia、Stock Photo Secretsなどがあります。無料で使える画像もありますが、料金を払わないといけない画像もあるかもしれません。SitePointの『How to Find Cool, Quirky, Copyright Free Photos on Flickr』はぜひブックマークしておきたい素晴らしい記事です。
タイトルの変更
古いページや投稿のタイトルを変更し、キーワードをタイトルに組み込むことで、SEO全体を改善できます。またタイトルは、読者により魅力的で関連性があるものに変更される必要があります。魅力的なタイトルは、Webサイトにアクセスするユーザーを増やします。またソーシャルメディアでコンテンツがシェアされたとき、ユーザーはタイトルしか見られないことがほとんどなので、タイトルは重要になります。どのようなタイトルが自分のWebサイトに有効か、じっくり時間をかけて研究してください。
ページ表示速度
ページが2、3秒以内に表示されなければ、多くのユーザーがWebサイトへのアクセスを中断する可能性があります。ページ読み込み速度が可能な限り高速化できているか、確認項目は次のとおりです。
- 投稿に挿入されている動画やアニメーショングラフィックなどを制限する
- 表示速度に関して評判の良いWebサーバーを選ぶ
- コンテンツデリバリネットワークを使用する
- リサイズで必要な画像サイズへ最適化する
- 不必要なウィジェットや使っていないプラグインの削除、デザインの最小化、投稿全体を表示する代わりに抜粋文を使う、投稿のページ数を減らすなど、Webサイトの最適化
Webサイトパフォーマンスと最適化については範囲が広いので、SitePointで深く掘り下げた次の過去記事を参照してください。
- Mastering Image Optimization in WordPress(WordPressで画像最適化をマスターする)
- Speed Up Your WordPress Site(WordPressサイトのスピードアップ)
- 12 Ways to Speed up Your WordPress Website(WordPressサイトをスピードアップさせる12の方法)
最後に
WordPressはWebサイトの立ち上げに利用するには良い選択肢の1つです。WordPressの基本を理解することで、ユーザビリティや検索エンジンに評価の高いWebサイトを作成する大きなチャンスが生まれます。
(原文:The Beginners Guide to WordPress SEO)
[翻訳:May Hasan/編集:Livit]