ちゅーやんの「寝ても覚めてもゲームまみれ」 第136回
Cygames 木村唯人氏、CyberZ 大友真吾氏インタビュー
e-Sports大会RAGEを通して「スター選手つくりたい」 CyberZがシャドウバースを競技タイトルとした賞金700万円の大会を開催
プロゲーマーもハマる「シャドウバース」の魅力
── シャドウバースは配信直後から大きな盛り上がりがありますが、現時点での感触はどのような感じですか。
木村氏:ダウンロードも400万を超えて、もちろん男性ユーザーのほうが多いですが、予想以上に女性にもプレイしていただいている、という印象をもっています。年齢層も学生など若い方から少し上の30~40代の方まで幅広くプレイしてもらっています。
── Twitterを見ていても、“人気YouTuber”だったり、それこそプロゲーマーの方もプレイされていますよね。
木村氏:僕も某プロゲーマーが実際にプレイしているところを観ましたよ(笑)。僕が思うプロゲーマーにプレイされているゲームって“どこかに行ったり、特別な機材がないとプレイできない”タイトルが多いんですけど、シャドウバースはどこでもプレイできるので、ふとした合間にプレイしてもらっている感じですね。ちなみに、「マジック:ザ・ギャザリング」のプロプレイヤーもやってますね。マジック・ザ・ギャザリングはデッキをもって並べないと遊べないので、対戦の合間にプレイしているみたいですよ(笑)。
── 幅広く親しまれていますが、シャドウバースでの使用デッキの割合などってどんな感じになりましたか。
木村氏:飛び抜けてよく使われているというようなデッキは無いですよ。最近はドラゴンが増えてきましたし、エルフやウィッチも多くなりましたね。ただ、ビショップはちょっと少ないかもしれません。
── 私はドラゴンを使っていますが、ロイヤルが多いと感じています。
木村氏:それは単純にロイヤルに負けている回数が多いからじゃないですかね(笑)。相性が悪いと印象に残っちゃうんですよね。僕がプレイしているときは結構まんべんなくいろんなデッキと対戦していますね。使用デッキがうまいことバラけているのは狙いどおりですが、簡単にはできないことなんです。偶然かもしれない……。ただ、心がけていることとしてどのデッキにも勝ち筋があることですね。デッキごとに得意不得意はありますが、ひとつのデッキしか組めないというようなプールにはさせていません。“速攻”“コントロール”“ミッドレンジ”とかどれかふたつくらいは作れるようになっています。
e-Sportsの最終的な目標を「RAGE」にしたい
── そんなシャドウバースですが、RAGEで賞金額が700万円というのはどんな狙いがあるんでしょうか。
大友氏:これだけe-Sportsの競技性のあるタイトルで、プレイヤー人口も多いのってシャドウバースだと思うんです。それもあって、とにかく参加者を増やしたかったのと、「RAGE × シャドウバース」でe-Sportsの賞金で食べていくような人が出てくる可能性があるなとシャドウバースに触ったときに感じました。当初は他のタイトルと同じような賞金形態を考えていたんですけど、配信直後から100万ダウンロードを突破というのもあり、競技人口が増えるだろうと思ったので、RAGEとしても賞金額を増やしてさまざまなトコロで取り上げてもらえるようにしたんです。
── シャドウバースは次回のRAGEのような大きな大会だけでなく、小さい大会にも注力されていますよね。RAGEとしても小さい大会にフィーチャーすることはありますか。
大友氏:現状はオフラインの大型大会がメインとなりますが、先ほどもお話したように競技人口が増えていってほしいので、さまざまな規模で大会を開くことでコミュニティーが広がり、最終的にはRAGEを目指してもらうというのが良いかなと思います。
── Cygames社としてはいかがでしょうか。
木村氏:もともと、シャドウバースは各地で行なわれる小規模な大会の開催をサポートすることにも非常に力を入れていて、そういう大会だとCとかDランクの方もいらっしゃるので、多くの人に楽しんでもらえています。もちろん、高いランクの参加者も多いですけど。初心者の方は大会に出場すること自体に敷居を感じるかもしれませんが、大会に出場して「一回戦勝てた!」という経験がリアルの経験になり、そこからプロが生まれていくんです。これはカードゲームブーム黎明期によくあったことで、小さい大会をたくさん開催できないかということをシャドウバースとしてのひとつの目標にしています。
※シャドウバースでは、イベントサポートというサイトがある。店舗がサイトより申請し、審査がとおれば運営マニュアルやポスター、インセンティブなどをCygamesが提供することで、店舗が大会を開催できるような仕組みをとっている。そのほか、全国キャラバンをとおして認知度もあげる活動も行なっている。
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