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iPhone 7&iOS 10、ASCII総力特集! 第12回

iPhone 7の登場で高級Androidスマホは多くが存在価値を失う

2016年09月08日 22時07分更新

文● 本田 雅一

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近年ではもっとも完成度の高いiPhone

 見た目だけ、機能だけであれば、手堅く確実に完成度を高めただけに見えるかもしれない。

 実際、iPhone 7は極めて手堅く作られており、機能面でまったくの新規アイディアはないものの、世の中にある様々なニーズを組み上げ、徹底的に磨き上げたという印象だ。たとえばカメラ機能だが、フラッシュLEDの光量向上や光学式手ぶれ補正の搭載、レンズ口径の拡大など、当然期待される内容をクリアしながら、一方で画質すなわち「質」の面で徹底的にこだわっている。

 デュアルカメラのiPhone 7 Plusの画質は、さらにそれを上回る。年内には深度計測によってボケ味を加える機能も加わる。ディスプレイは美しさだけでなく「正確さ」も感じられ、防水機能や日本市場のみに特化したFeliCa対応(他国に出荷するモデルには搭載されない)するなど、スペックやカタログ写真には現れない細かなディテールにこだわった姿勢を感じた。近年ではもっとも完成度の高いiPhoneだと思う。

 一方、本機の登場で高級Androidスマートフォンは、その多くが存在価値を失ったように思う。


本田 雅一(ほんだ まさかず)

本田 雅一氏

 フリーランスジャーナリスト、コラムニスト。IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、モバイル、ネットワークサービス、インターネットカルチャーなど、テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフ、それらの関連技術、企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーする。  


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