大きめの液晶画面を持ち、スペックの高いCPUを搭載しているノートPCは、価格もそれ相応となってしまうため、購入検討時に二の足を踏んでしまうことも多いのではないだろうか。性能はコストに比例するため、最終的にCPUのスペックを下げたり、メモリーやストレージ容量を少なくして、どこかで妥協する経験もあるだろう。ところが今回紹介する富士通のノートPC「LIFEBOOK WA3/Z」は、ハイスペックな第6世代CPUと15.6型のタッチ対応ディスプレーを搭載していながら、割引クーポンを使用すると16万円台で購入できる、実にコストパフォーマンスに優れたマシンなのだ。
さらに標準装備としてハイレゾ対応スピーカーやBlu-rayディスクドライブも積んでおり、購入した構成のまま何かを追加することなく使える仕様になっている。今回はこの「LIFEBOOK WA3/Z」について、仕様や外観について紹介する。
CPUにはSkylakeベースの第6世代CPUであるインテル Core i7-6700HQ(2.60GHz、4コア/8スレッド)を搭載。GPUはCPUに内蔵されているIntel HD Graphics 530となる。メモリーはDDR4 SDRAMを標準で8GBで、最大16GBまで増設できる。
外形は幅378mm×奥行き256mm×高さ25.7~27.4mmでほぼB4サイズ。ディスプレーには15.6型のタッチパネル式を採用している。高輝度・高純度の広視野角となっていて、左右から角度をつけても画面を見ることができる。またONKYO製のハイレゾスピーカーを搭載しているので、高音質のサウンドを楽しむこともできる。
天板部分はシャイニーブラックの場合、黒御影をイメージさせる表面となっていて、非常に高級感がある。写真ではわかりにくいかも知れないが、キラキラ光る素材が散りばめられている。黒いため、指紋や油汚れが目立ちやすいのが少々難点か。
本体重量はバッテリーを含めて2.5kgほどあり、外で長い間持ち歩くには少々厳しい重さ。しかし付属してくるACアダプターが思いのほか軽いので、全体としてはカバンなどを工夫すれば大丈夫だろう。
厚みはもっとも薄い部分で25.7mmで、厚いという印象は受けない。底面にかけてアールがついているので、非常に手になじんで持ちやすい。
外部出力は、USB 3.0ポートが3基、USB 2.0ポートが1基あり、周辺機器の接続も支障はない。さらに、HDMI出力端子が用意されているので、大きなディスプレーに接続するのも容易だ。SDカードリーダーも標準装備であるほか、1000BASE-TのLAN端子がついているのもうれしいところ。出張先などで有線しかないという環境でもこれで対応できる。
ネットの接続は無線LANとしてIEEE 802.11a/b/g/n/acが搭載されており、ブラウジングなどの速度は特に遅いという印象はない。ストレージは500GBのHDDが標準搭載されているが、今回のロードテストでは256GBのSSDを搭載したマシンで行なった。オプションとしてはこの256GB SSDのほか、1TB HDD、512GB SSDを選ぶこともできるが、もちろん追加料金となる。
「LIFEBOOK WA3/Z」の基本構成は次の通りだ。
LIFEBOOK WA3/Zの主なスペック | |
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CPU | Intel Core i7-6700HQ(2.60GHz、ターボブースト時は3.5 GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 530 |
メモリー | DDR4 SDRAM 8GB(8GB×1)※今回のロードテストは16GB搭載して行なった |
ストレージ | 500GB HDD※今回のロードテストでは256GB SSDで行なった |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1920×1080ドット) |
光学式ドライブ | BDXL対応Blu-ray Discドライブ |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB 3.0端子×3(左側面)、USB 2.0端子×1(右側面)、HDMI出力端子×1、マイク入力/ヘッドフォン端子×1、SDカードスロット×1、有線LAN端子 |
内蔵スピーカー | ODMD採用ステレオスピーカー、デジタル(ステレオ)マイク |
内蔵カメラ | 約200万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅378.0×奥行き256.0×高さ25.7~27.4mm/約2.5kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は、「LIFEBOOK WA3/Z」の操作感やCPU性能の実力などについて解説する。