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PC-9801(キューハチ)は1982年に発表された

「PC-9801」と「PC-100」が重要科学技術史資料に登録

2016年09月06日 18時03分更新

文● 田沢

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PC-9801

 NECは9月6日、「PC-9801」と「PC-100」の2つのPCが国立科学博物館により「重要科学技術史資料」として今年度登録を受けたことを発表した。

 未来技術遺産は産業技術の歴史を未来に役立てる情報として、世界的に見ても特筆すべき発明や開発品を国立科学博物館の産業技術史資料情報センターが登録を行なっている。

 今回登録を受けたPC-9801は1982年に発表された16ビットPCだ。グラフィックディスプレーコントローラ(GDC)で高速化した640×400ドットのディスプレーと、16ビット外部バスを採用。オプションのJIS第一水準漢字ROMの搭載で漢字処理に対応している。

 拡張性の高いハードウェアと、既に普及していた8ビットPCと交換性のあるOS的役割を果たすソフトウェアN88-BASIC(86)を搭載している。「98シリーズ」の初代機。

PC-9801

PC-9801(ノート)

 PC-100は1983年発表された。マウスによるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、縦横どちらの配置でも使える720×512ドットの絵と文字を同様に扱えるビットマップディスプレーを標準で装備する。

 キャラクタベースドユーザインターフェース(CUI)のOS(MS-DOS Ver.2.01)にGUIを実現するシェルプログラムと日本語処理環境を組み合わせた。操作体系の統一化を図り、ワードプロセッサや表計算などのアプリケーション間の連携など現代では一般化している設計方針や技術を量販品で実現した。

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