インテル Atom x5-Z8500プロセッサー(1.44GHz)を搭載し、Windowsマシンとしてブラウジングやメールの送受信などの基本的な操作は快適に動作する「arrows Tab WQ2/X」。タブレットPCのため、3Dグラフィックスなどの処理はさすがに厳しい部分も生じると思われる。そこで今回は定番のベンチマークテストを実施し、全体的な性能を検証してみた。
「arrows Tab WQ2X」のスペックと快適さ
「arrows Tab WQ2/X」のスペックについてCPU-Zを用いた結果は下記の通り。メモリーはDDR3のSDRAMで4GBとなっている。
Windowsマシンとしての快適さを測るWIN SCORE SHAREで計測してみたところ、CPUやメモリーについてはそこそこの数値。ストレージについてはフラッシュメモリーのため、かなりいい数値となっている。
CrystalDiskMarkでリード/ライトを計測した結果は下記の通りだ。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が1314、「Creative」が1492となった。ノートPCなどには届かないが、通常作業についてはそれほどストレスを感じることなく行なえるポイントだ。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは12.21ポイント、CPUの性能テストでは71ポイントという結果となった。やはりグラフィックなどは厳しい結果となった。オンラインゲームや重たいグラフィックスを使うソフトなどを扱うのはタブレットPCではなかなか難しいところだろう。
それでも「arrows Tab WQ2/X」を使ってゲームがしたいというニーズもあるのではないかと思われるので、比較的付加の高くない「ドラゴンクエストX」ベンチマークを行ってみた。ここまでの結果をみて、フルスクリーンでの稼働が難しいことは判明しているので、1280×720の低品質で稼働させてみた。
結果としてはやや重いという評価となった。遊ぶことはできるが、多少ストレスを感じる動作になるだろう。高いグラフィックス描画能力を求められるゲームをするには不向きだと思われるが、例えば入浴中にゲームがやりたいというような場合なら防水機能を持ったタブレットPCは最適なので、多少の動作の不安定さをガマンする覚悟があればという感じだと思われる。
全体の感想としては、いつでもどこでも使えて防水機能もついているタブレットPCという点ではかなり便利であるし、動作についても高いグラフィックス性能を求められるソフトを使わず、ネットを見たり、メールの送受信を行なったりするならストレスのない稼働をするマシン。スタイラスペンでの操作もしやすく、タブレットPCとしてのパフォーマンスは満たしているマシンと言えるだろう。