先日、WordPress 4.6がリリースされました。新バージョンのリリースは、前回のWordPress 4.5から約4か月ぶりになります。著名なジャズサクソフォーン奏者のPark Frederick “Pepper” Adams 3世にちなんで「ペッパー」と名付けられました。
今回のWordPress 4.6の開発ではDominik Schillingが指揮を取り、Garth Mortensenを含め272人が参加しています。また翻訳者コミュニティの助けもあって、52言語に翻訳されました。
この記事では、新バージョンの概要とサイト更新時に役立つ機能を紹介します。
アップデートの前には必ずバックアップを
アップデートする前には、必ずバックアップ(データベース、ファイル含め)を実行してください。バックアップにはAmit Diwanの「great comparison of the best WordPress backup plugins」が役に立つでしょう。
また、使用しているテーマやプラグインがWordPress 4.6に対応しているか、忘れずにチェックしてください。
もし可能なら、ステージング環境やテスト環境で、あらかじめバージョンアップを試すことをお勧めします。
もし問題が発生したら、基本的なトラブルシュートを実行してみてください。トラブルシュートには、Charles Costaの「some tips around common WordPress issues」が参考になります。WordPressの公式サポートフォーラム「WordPress support forum」も忘れずに活用してください。投稿されている内容を確認しても良いですし、質問すればすぐに役に立つ回答が返ってくるでしょう。
ストリーミングアップデート
テーマやプラグインの新規追加や削除、アップデート時に、ページ遷移せずに完了できます。ストリーミングアップデートによって、アップデート作業がとても簡単になりました。AJAXを使うことですべての処理を任意のページ内で処理できるので、とても便利です。
ストリーミングアップデートはプラグインの更新だけでなく、テーマにも適用されます。
ネイティブフォント対応
WordPressの管理画面上でOSのネイティブフォントが使用できるようになりました。小さな変更ではありますが、使い慣れたフォントで操作できるのでパフォーマンスは上がるでしょう。
リンク切れの自動検知
リンク切れはユーザーエクスペリエンスにもSEOにも悪い影響を与えます。今回のアップデートでリンク切れを自動的に検知してくれるようになりました。
自動保存機能
WordPress 4.6ではコンテンツの保存が簡単になりました。
WordPressにはもともと自動保存機能がありましたが、今回のアップデートでブラウザーを活用し、15秒ごとに自動保存してくれるようになりました。
開発者向けのアップデート
開発者向けのアップデートは以下になります。
- リソースヒントへの対応
- HTTPリクエストにRequests PHPを使用
- さまざまなJavaScriptライブラリーのアップデート
- マルチサイトのパフォーマンス改善
- 言語ファイルの利用改善
- カスタマイザーでのバリデーション通知
- 新規WP_Term_Query 、WP_Post_Typeクラスの追加
- 新規メタ登録APIの追加
開発者向け新機能については、近々詳しく解説していく予定なので、ご期待ください。
最後に
WordPress 4.6のリリースノート(Codex release notes)で、より詳細なアップデート内容を確認できます。
(原文:What’s New in WordPress 4.6)
[翻訳:萩原伸悟]
[編集:Livit]